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<注目ヘッドライン-電子版より>
●2月28日付エルサレム・ポスト「IAEA:イランはウラン濃縮プログラムを継続」 ●2月28日付タイムズ・オブ・オマーン「IAEA:イランは3000の遠心分離機を建設計画」 ●2月27日付IRNA「イラン大統領がクウェイト訪問」 ●2月27日付アルジャジーラ「米国はイランの核交渉に懐疑の目」 ●2月27日付ハーレツ「イランは4月に反イスラエル会議を開催予定」 ●2月28日付アルジャジーラ「イラクは日中の外出禁止令を解除」 ●2月27日付ガルフ・ニュース「バグダードの生活は平常に戻る」 ●2月28日付ヨルダン・タイムズ「聖廟危機はザルカウィーを有利にした」 ●2月27日付トルコ・デイリー・ニュース「トルコはイラクの緊張緩和のための会合を主催予定」 ●2月27日付エルサレム・ポスト「EUがPA支援に1億4300万ドル提供で合意」 ●2月27日付シャルクル・アウサト「サウジはイエメンとの国境警備を強化」 ●2月28日付アラブ・ニュース「バハレーンでのサマラの聖廟爆破への抗議が継続」 ●2月27日付アルジャジーラ「ラフード大統領が追い落とし計画に外国が関与と非難」 ●2月28日ヨルダン・タイムズ「アラブ議会連盟がアラブ諸国に反テロ合意の批准を呼びかけ」 上記より、次の記事を取り上げる。 2月27日付エルサレム・ポスト「EUがPA支援に1億4300万ドル提供で合意」を読んで: パレスチナの次期首相ハニヤ氏は、ヨルダン川西岸からのイスラエルの撤退、エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立容認、収監中の政治犯の釈放などを条件に、イスラエルの承認の可能性について述べた。これらの条件は非現実的であり、国際社会のハマスへの評価を大きく変えるものではない。その中で、EUはPAの経済的混乱をさけるために1億4300万ドルの資金援助を決定した。本記事では、支援はPAの電気などの公共事業に4800万ドル、保健・教育プロジェクトに7600万ドル、公務員の給与支払いに2100万ドル(記事のママ)との内訳を紹介している。 今回のEUの資金援助の目的は、EUの報道官によると、長年の交渉相手としてきたアッバス議長を支援することである。本記事によると、この決定はEU単独のものではなく、国連、米国、ロシアとの協議を踏まえたものである。そのきっかけは、イランがハマスに資金提供を行う(エルサレム・ポストの別の記事では2億5000万ドル提供)ことで、欧米諸国の中東和平への影響力が減退することを懸念したことによる。このような政治的な思惑によるものではあっても、パレスチナの人々にとっては、一息つける貴重な援助である。彼らが、国際社会の関心がまだ失われていないことを確認できたことで、パレスチナ内の対立から対話へのステップを踏み出す契機となるのではないだろうか。 ☆「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」のサイトもご参照いただければ幸いです
by cigvi
| 2006-02-28 21:09
| 国際政治
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