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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

●4月7日付アルジャジーラ「自爆テロがバグダードのモスクを襲う」:  4月7日に女性の服装をした3人がバグダードのモスクで行った自爆テロで、少なくとも70人が死亡、158人が負傷した。モスクはイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)に属するもの。現場にいたSCIRI高官の一人は、複数のスンニー派の新聞が、同モスクがスンニー派虐待のための拘留場所になっていると書きたてたことが暴力を誘発したと非難した。
●4月8日付シャルクル・アウサト「米国がハマスを絞り上げる」:  ブッシュ政権は、イスラエルの承認またはイスラエルとの和平交渉を受け入れる政府に取って代わるまで、ハマス率いるパレスチナ自治政府と同閣僚への支援を停止するとして、ハマスを締め付け始めた。ライス米国務長官は7日、「新パレスチナ政権は自身の政策の結果に責任を持つべきだ」と述べた。また「パレスチナの人々への基本的人道支援はわれわれの願いだ」とも述べた。
●4月8日付ハーレツ「イスラエル、アルジェリア、モロッコがNATOの反テロ・パトロールに参加へ」:  4月7日、NATOの地中海での反テロ海軍パトロールの会合がラバト(アラブでの開催は初)で開催され、アルジェリア、イスラエル、モロッコが同パトロールに参加することになった。NATOによる同パトロールは9.11同時テロ後に開始された。

<こぼれ話>
中東和平関連では、パレスチナのハニヤ首相が、昨日のイスラエルとの二国家共存を考える用意があるとのマスメディアの報道を否定した。このところ同政権関係者の発言は猫の目のように変化している。シリアでは、バアス党創設59周年が祝われた。イラク関連では、米国がスンニー派の武装勢力との接触を続けていると認めたとガルフ・ニュースが報じている。その武装勢力には、サッダームの忠臣や“テロリスト”、イラクのアルカイダやアンサール・スンナは含まれていないとのこと。また、8日にバグダードで行われると報じられていた米・イラン協議が延期された。ハリルザド駐イラク大使は、イラクの新政府樹立後に行われると述べたとイラン・デイリーが報じている。一方7日、北イラクで、数百人のPKK支援者が、最近のトルコ南西部でのクルド人の暴動に対するトルコ軍の行動に抗議するデモを実施と、トルコ・デイリーが報じた。アルジェリアで、セミナー参加のため移動中の関税局の護送車が待ち伏せ攻撃にあい、13人が死亡、8人が負傷した。事件はイスラム過激派武装勢力が活動している地域で起きた。

by cigvi | 2006-04-08 21:29 | 注目ヘッドライン
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