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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

●4月14日付シャルクル・アウサト「ライス国務長官:米国はイランに関して国連に“あらゆるオプション”を視野に」:  ライス米国務長官は13日、2週間前の国連安保理議長声明で要求したウラン濃縮活動の停止をイランが拒否したことに対し、「何らかの結論を出すべきだ」と述べ、一つのオプションとして、国連憲章の第7章の適用をとおしてイランに強く迫ることも検討と述べた。
●4月14日付ハーレツ「ブッシュ大統領はハマス率いるPAの米国事務所を残す」:  ブッシュ米大統領は、継続する中東和平のゴールを目指し、ハマス率いるパレスチナ自治政府のワシントン事務所を、少なくとも6ヶ月間は閉鎖しなくても良いと許可した。米政権はハマスをテロ組織に指定しており、ハマス率いる内閣と閣僚との接触禁止の政策をとっている。しかし、ワシントンのパレスチナ代表部は同自治政府のアッバス議長との接触のための有効なチャンネルである、とホワイトハウス報道官は述べた。
●4月14日付アルジャジーラ「米国はリビアをテロ・リストから外さない」:  米国務省報道官は13日、米国はリビアをテロ支援国家のリストから削除するつもりはないと述べた。現在、同国の他、キューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、シリアが載せられている。
●4月14日付アルジャジーラ「チャドがスーダンとの国交を断絶」:  チャドの反政府勢力の攻撃の後、チャド首相は14日、チャドはスーダンとの外交関係を停止すると述べた。チャドはスーダンがこの反政府勢力を支援していると非難している。
●4月14日アラブ・ニュース「パキスタンがアルカイダの重要容疑者を殺害」:  パキスタン軍は13日、1998年のタンザニアとケニヤの米大使館爆破テロ事件に関して米国が指名手配(懸賞金500万ドル)していたエジプト人でアルカイダのテロリストも不振・ムーサ・マタワリ・アトワを殺害したと発表した。12日のアフガン国境近くの村でのヘリコプターでの攻撃作戦でとのこと。

<注目ヘッドライン>
イラク関連では、名前で宗派や出身が分かることが多いので、スンニー派、シーア派共に身の安全のため両派共通で使う無難な名前に改名する人が増えているという。一方、サッダームの拡大家族(娘婿の兄弟)が誘拐され、要求額以下の身代金しか払えなかったため殺害されたとバハレーントリビューンが報じた。中東和平関連では、イスラエルに対しパレスチナ人を標的として軍事攻撃をやめるよう圧力をかける目的で、アラブ諸国から提出された国連安保理の声明案を米国が妨害、とアルジャジーラが報じた。ヨルダン関連では、13日にアンマンの北50kmの刑務所内(34名のイスラム過激派を収容)で起きた暴動鎮圧のため、治安部隊が突入し鎮圧した。3月にも同国の3つの刑務所内で暴動が起きている。

by cigvi | 2006-04-14 23:03 | 注目ヘッドライン
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