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4月23日付アルジャジーラ「ビンラディン・欧米は十字軍を遂行している」を読んで:
4月23日、ラムズフェルド国防長官がテロ対策の新しい計画書を承認した。この計画はアルカイダやジャマア・イスラミーヤの摘発に焦点を当てており、特殊部隊の活用が中心となっている。そのような中で、3ヶ月ぶりに(前回は1月19日)ビンラディンの声が流れた。内容的に見れば、ハマスやダルフール(ビンラディンは一時スーダンで活動)の現状にも言及しており、イスラム社会の情報は入手可能な状況にあることを示している。 本記事では、ビンラディンがオーディオ・テープで、ハマス率いるパレスチナへの資金停止は欧米の“イスラムへの十字軍の戦争”だと語ったと紹介している。同テープはアルジャジーラ・テレビが入手し、23日に放映された。ビンラディンはまた、“イスラム教徒に対するシオニストの十字軍戦争”を支援していると欧米を非難した。さらに、イラク状況、そして初めてダルフール危機について言及、イスラム教徒はスーダンに行き、欧米による同国を分断する試みを阻止せよと述べている。預言者ムハンマドの諷刺画をデンマークの新聞が掲載したことにも触れ、米国と同問題でデンマーク側に立った欧州諸国に反対する行動を起こすべきとしている。 米国の新たな反テロ戦争の指針では、本国でのテロ発生において、即座に実行組織への報復が行えるような方策を織り込んでいる。しかし、質的に変化し、“グローバル化時代の落し子”とも言われている国際テロの活動を掌握し、対応することはそう簡単ではないだろう。 ☆「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」のサイトもご参照いただければ幸いです。
by cigvi
| 2006-04-23 23:25
| 国際政治
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