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●4月26日付シャルクル・アウサト「ラムズフェルド氏とライス氏がイラク指導者たちと会談へ」: ラムズフェルド米国防長官がイラクに到着した。イラク駐留米軍のケーシー司令官は、同氏との会談後、イラクの新政権樹立に向けての動きは、相当数の米軍が数ヶ月以内に撤退することが可能な状況を生み出すことに繋がると述べた。同国防長官に続き、ライス国務長官もトルコからイラク入りした。
●4月25日アルジャジーラ「ザルカウィーがビデオで米国打倒を宣言」: ザルカウィーを名乗る男が、イラクで米国は打倒される、敵によって樹立された政府は裏切り者とみなすなどと語っているビデオが、インターネット上で流れた。ビデオの日付は4月21日となっている。同容疑者がビデオに登場したのは初めてとされる。 ●4月26日付アルジャジーラ「イランが核技術の共有を提案」: 国連安保理のイランへの核濃縮停止期限が今週に迫る中、最高指導者ハーメネイ師が、イラン訪問中のスーダンのバシール大統領との会談で、「イランは自らの科学の経験、知識、技術を移転する用意がある」と核技術移転の可能性に触れた。 ●4月25日付アルジャジーラ「ダルフールに関し4人が国連安保理の制裁措置を受ける」: 国連安保理は25日、ダルフール紛争に関与している4人(スーダン空軍司令官、民兵組織幹部と武装抵抗組織幹部2人)に制裁を課した。制裁内容は旅行の禁止と財産の凍結。中国、ロシア、カタルが棄権した。 ●4月26日付ミドル・イースト・タイムズ「2件の自爆攻撃がシナイ半島北部を揺さぶる」: ガザ地区に近いシナイ半島北部で26日、停戦監視多国籍軍とエジプト警察を標的とした2件の自爆攻撃が起きた。犯人以外に犠牲者はいない模様。 <こぼれ話> イラン関連では、イスラエルが25日、ロシアの宇宙開発基地からイランに関する監視能力を高める精密偵察衛星を打ち上げた(4/25アルジャジーラ)。 中東和平関連では、ノルウェーを訪問したパレスチナ自治政府(PA)のアッバス議長が26日、パレスチナ・イスラエル紛争の交渉再開を目的とした国際会議の開催を呼びかけた(4/26ハーレツ)。また、ブレア英首相は24日定例記者会見で、ハマス率いるPAを支援するが、中東和平プロセスへの復帰と暴力の放棄が重要だと述べた(4/25シャルクル・アウサト)。一方、パレスチナ警察が26日、イスラエルとガザ間のカルニ通行所に侵入しようとした爆発物を積んだ車両の通過を阻止した(4/26ハーレツ)。ラマラにあるNear East Consultingが西岸とガザで実施した世論調査(対象840人)によると、ハマスの人気は上昇し46%の支持、ファタハは34%であった(4/26バハレーン・トリビューン)。そのハマスは、ヨルダンによるハマス関係者が同国での攻撃を計画との非難に対し、事実ではないと反論(4/25アルジャジーラ)。 イラク関連では、マリキ首相が25日、15日間で組閣するつもりだとテレビで意欲を見せた(4/26バハレーン・トリビューン)。 エジプト関連では、24日のダハブでのテロに関し、エジプト治安部隊は3人の自爆犯はシナイ半島のベドウィンだと特定した。エジプト警察は25日には少なくとも10人を拘束した(4/26ハーレツ)。 トルコ関連では、ライス米国務長官が同国を訪問し、非合法組織PKK問題などの諸問題について協議した(4/26トルコ・デイリー・ニュース)。なお、ライス長官はトルコ訪問前にギリシャを訪問、ギリシャの外相によるトルコへの批判に対し、トルコのEU加盟への米国の支援を繰り返し述べ、キプロス共和国(ギリシャ側)のトルコへの支援を要請した(4/26トルコ・デイリー・ニュース)。また、安保理非常任理事国であるギリシャからは、イランへの制裁に関する賛成票の言質は取れなかった。 サウジアラビア関連では、インドネシアのユドヨノ大統領が25日に同国を訪問、アブドラ国王と両国間関係や共通の国際問題、投資などについて協議した(4/26アラブ・ニュース)。 モロッコは、増加するエネルギー需要に対応するため、自前の核エネルギー・プログラムを開発すると発表、IAEAは既にカザブランカ南部の海岸の施設建設地に対する承認をしているという(4/26バハレーン・トリビューン)。
by cigvi
| 2006-04-27 21:50
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