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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

7月26日のこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュースを中心に拾っています。

<中東和平関連>
・レバノンのムッル国防相が25日に決定に従って、レバノン軍は全ての退役軍人と兵役を終了した人々に救援支援に参加するよう命じた。また、医者、看護し、薬剤師、技術者、運転手は特に自主的に奉仕するよう奨励した(7/26シャルクル・アウサト)。
・ロイターによると、治安筋が26日に語ったところでは、イスラエルの情報当局のためにスパイ活動を行っていた容疑者を、少なくとも36人検挙した。ヒズボラの助けを得て治安部隊は情報提供者を拘束した。彼らの多くは解散した元親イスラエル民兵である(7/26ハーレツ)。
・イスラエル軍のアモス・ヤドリン情報部長は23日の記者会見で、ヒズボラの外国の攻撃ユニットが、イスラエルやユダヤ人関連施設への攻撃を用意していると述べた。また、ベギン・サダト戦略研究センターのエフライム・インバル氏は、ヒズボラにはレバノン以外で軍事作戦をとる能力があり、特に、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイで活動していると述べた。1992年のブエノスアイレスのイスラエル大使館や94年のアルゼンチンのユダヤ人・コミュニティー・センターの爆破は、ヒズボラが関与したとみなされている(7/26クウェイト・タイムズ)。
・26日のパレスチナ自治政府のアッバス長官とライス米国務長官の会談中に、ラマラの政府のビルの外でファタハのメンバーが、反米抗議を行った。抗議行動を組織したのは、ファタハの革命評議会の重要人物でアッバス長官に近いアブ・アイン氏(7/26イェデオト・アハロノト)。
<イラク関連>
・イラク・イスラム革命最高評議会のハーキム師は25日、ワシントン・ポスト氏とのインタビューで、イラクの法と秩序を回復するため、治安回復、政府およびテロとの戦いのアジェンダ強化、イラクの全てのセクトの手によるサマラの聖廟の再建など4段階の概要を表明した。(7/26デイリー・スター)。
・ドアン通信社が25日に報じたところによると、KDP党首のマスード・バルザニ氏は、クルディスタンを、近隣諸国の攻撃のための場所として使わせるルことはないが、もしクルディスタンに攻撃を仕掛ける国があれば、われわれは自らを守ると述べた。ロス・ウィルソン駐トルコ米国大使は24日、米国は北イラクのPKK問題への対処のために積極的に動いていると繰り返し述べた(7/26トルコ・デイリー・ニュース)。
<北アフリカ関連>
・カイロでの一連の反イスラエル抗議行動において、デモ参加者たちは、“アラブの権威のシンボル”とのキャプションをつけた故ナセル大統領の写真とを掲げている(7/25ガルフ・ニュース)。
<その他>
・アナトリア通信社によると、トルコのエルドアン首相は記者団に対し、NATOは、北イラクにいるPKKによる数多くの攻撃に対抗する掃討作戦に参加すべきだと述べた(7/26デイリー・スター)。

by cigvi | 2006-07-29 20:58 | <こぼれ話>
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