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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

2008年1月27-28日に拾ったこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<その他の地中海関連>●1月27日にカイロで開催されたアラブ外相会議の匿名の参加者(2人)によると、シリアのモアレム外相による、レバノンの次期内閣ではヒズボラから10の閣僚(これにより閣僚の3分の1を占めることになり拒否権が発動できるようになる)を出すようにとの提案は、多数により拒否された。リビアのAbdel Rahman Shalgam外相のみがシリアの提案を支援したという。(1/28シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11595 
●イスラエルのチャンネル2が27日に報じたところによると、イスラエルのバラク国防相が先週、秘密裏にパキスタンのムシャラフ大統領とパリ会談を持った(1回目は短時間、2回目は1時間程度)。バラク国防相はムシャラフ大統領に対し、パキスタンでのイスラム過激派の勢力伸張と同国の核兵器がこの過激派の手にわたる可能性への懸念を伝えた。これに対し、ムシャラフ大統領は、パキスタンの核兵器庫の防備は固いと語ったと報じられた。(1/27ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/948544.html

<イラク関連>
●イラクのアブデル・カーデル・ジャシム・モハンマド国防相はモスル訪問後、27日遅くの記者会見で、モスルは思っていたよりも悪い状況にあると述べた。(1/28)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11603 

<イラン関連>
●エジプトの外務報道官は、アブルゲイト外相が27日にカイロを訪問したイラン外務省のアラブ・中東・北アフリカ問題担当長官を務めているAli Asghar Mohammadi氏と会談した際、イランがガザとの境界問題の混乱解決のためエジプトに協力できると申し出た、と述べた。詳細は公表されなかったが、同報道官は、エジプトは赤心月社部門を通しての両国の協力を歓迎すると述べた。(1/28ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/948559.html
●サウジアラビアのサウド外相は1月26日、Ali Riaz氏率いるイラン・サウジ友好議員連盟の外交団(26日にサウジ初訪問)との会談で、イラン政府とサウジ政府は両国関係を強化すべきだろう、議員外交や協議を増やすことが二国間の見方を近づけることになるだろうと述べた。イラン国営通信IRNAが報じた。サウジ側の友好議員連盟のKhalid bin Ebrahim Al-Avad会長もイランとの二国間関係の強化を強調した。(1/28イラン・デイリー)
http://www.iran-daily.com/1386/3049/html/national.htm

<アラビア半島関連>
●UAE高官との会談のため同国を訪問中の北大西洋条約機構(NATO)のJaap de Hoop Scheffer事務局長は、エミレーツ通信社(Wam)との独占インタビューで、UAEとNATOはイスタンブル協力イニシアティブ(ICI)に沿った協力体制の樹立について熟考している、NATOは既にクウェイト、バハレーン、カタルとの関係を持っており、現在UAEと交渉中であると述べた。また、NATOは同地域での政治的・軍事的利益を模索しているのではなく、双方の共通の理解に基づく共通の利益を求めていると強調した。UAEはコソボとアフガニスタンの平和維持に参加しており、NATOはこれを評価していると述べた。(12/27ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticle.asp?xfile=data/theuae/2008/January/theuae_January816.xml§ion=theuae
●サウジアラビアの国防・航空副大臣のKhaled ibn Sultan王子は、アスベスト問題に関するシンポジウムの席で記者たちに対し、2009年に72機のユーロファイター・タイフーン戦闘機がサウジに納品されると述べた。同戦闘機は、BAE システム、欧州航空防衛宇宙会社(EADS)およびFinmeccanicaの合弁により英国、ドイツ、イタリア、スペインで生産されている。2007年9月11日に、サウジと英国が44億3000万ポンド(88億6000万ドル)の契約を結んだ。サウジ国防・航空省によると、1機当りの価格は英空軍の購入価格と同じである。また同省によると、この武器取引は、2005年12月のサウジ軍の近代化に関する二国間覚書(技術移転、サウジ国内の国防産業への投資、サウジ人パイロットの訓練を含む)、および2006年8月の基本合意書に基づくものである。さらに、Khaled王子は、1月のブッシュ米大統領のサウジ訪問時には米国との武器取引に関して何も話し合われなかったと述べた。(1/27アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=106119&d=27&m=1&y=2008 

<北アフリカ関連>
●エジプトの外務報道官は、アブルゲイト外相が27日にカイロを訪問したイラン外務省のアラブ・中東・北アフリカ問題担当長官を務めているAli Asghar Mohammadi氏と会談した際、イランがガザとの境界問題の混乱解決のためエジプトに協力できると申し出た、と述べた。詳細は公表されなかったが、同報道官は、エジプトは赤心月社部門を通しての両国の協力を歓迎すると述べた。(1/28ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/948559.html

☆地球村研究所のホームページhttp://park1.wakwak.com/~cigvi/data200801.htmlで、若干新しい中東報道の掲載をはじめました。こちらもご参照いただければ幸いです。

by cigvi | 2008-02-21 00:01 | <こぼれ話>
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