複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
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ハマス政権への期待の変化

2006年4月30日付ハーレツ「世論調査:ハマス人気は下り気味、ファタハよりは高いが」を読んで:
4月29日、ハマス内閣が誕生して約1ヶ月が経過した。最大の問題は財政問題である。欧米の自治政府への支援が停止され、アラブ諸国の金融機関も取引停止状態にあるため、サウジ、イラン、カタルなどが約束した支援金の送金を受け取る状況にない。また、新たな治安機関の創設問題など、ファタハとの対立も深まるばかりである。そこで、ハマス内部からも対イスラエル武力闘争の再考を求める声も聞かれ始めている。
同記事では、4月19日実施のビルゼイト大学によるパレスチナの世論調査(西岸とガザの630人)について紹介している。それによると、ハマスは依然ファタハより高い支持を得ているが、3月29日実施の調査に比して、人気に陰りが見えている。その顕著なものが、ハマスは先の選挙キャンペーンでの公約である自治政府の改革ができると思うかとの問いへの回答で、そう信じると答えた者は3月には56%だったが、今回は41%となっている。現政権を担う人物への期待も下がっており、ハニヤ首相は「良い」との回答は64%から57%に、また、アッバス議長は「良い」との回答も54%から43%に低下している。しかし、国際的なイスラエル承認圧力にもかかわらず、63%が、ハマスがイスラエルを承認するのに適切な時期ではないと回答し、アラブやイスラム諸国からの資金供与に期待するとしている。
4月28日、フランスのシラク大統領は、アッバスPA議長と会談を行い、パレスチナの人々の人道支援のあり方などを協議した。また、5月9日には中東和平コミットメント・グループの会談が予定されている。そこでは、4月28日のシラク・アッバス会談で提案された、国連の人道援助の拡大、自治政府の公共サービスの支援などが話し合われるだろう。しかし、それに加え、アラブ連盟の承認事項である2002年のサウジのアブドラ提案を、どうしたらハマスに承認させられるかの協議も行う必要があるだろう。それにより、アラブ諸国、欧米諸国からの資金が流れ出し、財政危機が回避できるだろう。
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by cigvi | 2006-04-30 23:27 | 国際政治

注目ヘッドライン-電子版より

4月30日付ヨルダン・タイムズ「ヨルダンとエジプトが和平を後押し」:  ヨルダン外相は29日、同国のアブドラ国王とエジプトのムバラク大統領の会談後、両国は中東和平プロセスの再開のための国際支援を呼びかけ、イスラエルの一方的行動を避けるために動くだろうと述べた。また、両国外相はパレスチナ自治政府(PA)のアッバス議長はイスラエルとの最終和平合意について交渉すべきとの点で合意した。両国は5月9日のカルテット会合に中東地域のパートナーとして参加予定。一方、アッバス議長が29日、EU歴訪についてアブドラ国王に報告のためヨルダンに到着した。
4月29日イラン・デイリー「扉は開かれている」:  ラリジャニ最高安全保障委員会事務局長は29日、イランは今年3月のIAEAの総合的な報告書の枠内での平和的核開発に関する未解決問題のすべてを解決する用意があると述べた。イラン国営通信によると、エルバラダイIAEA事務局長宛に送った書簡に書かれた内容とのこと。また、イラン政府はNPT体制にコミットし続けると強調した。

<こぼれ話>
中東和平関連では、イェデオト・アハロノトの取材によると、ハマスの内外の指導者たちが、ここ数日間、2002年のサウジの和平イニシアチブの承認について協議しているという(4/30イェデオト・アハロノト)。アッバス議長は29日、5月2-4日に開催予定のPAの政治経済危機を協議するためのパレスチナ民族対話会議の招待状をハマス、武装組織、PLO幹部などに発出した(4/30ヨルダン・タイムズ)。ビルゼイト大学が4月19日に実施した世論調査によると(29日に公表)、もし今選挙があればハマスに投票すると答えた人は44%で、3月29日の調査時の50%より減少した。しかし、ハマスを支持との回答は38%でファタハを支持の30%よりはまだ高いままである(4/30ハーレツ)。また、アルクッズ大学の学生評議会選挙が29日に実施されファタハが勝利、精神的勝利を獲得したと報じられている(4/29イェデオト・アハロノト)。なお、イスラエルのイラン核開発監視等のための衛星エロスBを打ち上げた企業のCEOは、週末に衛星より送信された写真はすばらしい品質だと述べた(4/30ハーレツ)。
イラク関連では、アブドゥルマフディ副大統領(シーア派)が29日、宗派・部族抗争によりイラク全土で約10万の家族が居住地をはなれ、その90%はシーア派だと述べた。その数はより少ないとする見方もある(4/30バハレーン・トリビューン)。なお、パウエル元国務長官が29日に放映されたイギリスのITVのインタビューで、イラク戦争前にブッシュ大統領にイラクにより多くの米軍を送るべきと助言したが、実現されなかったと述べた(4/30シャルクル・アウサト)。
エジプト関連では、エジプト治安部隊は、ダハブでの自爆テロ事件の捜査で、30日にシナイ半島中部で犯行関係者1人を殺害、4人を銃撃戦の末拘束と述べた。29日には2人を拘束している(4/30アルジャジーラ)。また、エジプトのムスリム同胞団は、同国警察が29日、エルシャルキーヤのナイル・デルタ地方で同組織メンバー25人を拘束と述べた。また、同組織はウェッブサイトで28日、ガザでメンバー18人がエジプト治安部隊に拘束されたと発表している(4/30アラブ・ニュース)。
湾岸諸国関連では、29日、カタルは米国とのFTA交渉において、前提条件に関し合意ができず、交渉を凍結した(4/30バハレーン・トリビューン)。
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by cigvi | 2006-04-30 22:32 | 注目ヘッドライン

アルカイダ幹部の連続声明の意味するもの

2006年4月29日付アルジャジーラ「ザワヒリのビデオ:米国はイラクで打ちのめされる」を読んで:
4月28日、米国無償が2005年の国際テロに関する報告書を発表、テロ支援国家に北朝鮮、イラン、シリア、キューバ、リビア、スーダンの6カ国を認定した。また、現在の反テロ戦争は第1段階にあり、戦いは長引くかもしれないと指摘した。その中、アイマン・ザワヒリのビデオ声明がインターネットで流された。
同記事では、声明の内容を紹介している。それによると、ザワヒリは「アルカイダはイラクだけでも3年間で800の殉教者(自爆攻撃者)を出しており、さらに他のムジャヒディーンの勝利者たちがいる。これによってイラクで米国は破滅させられるのだ」と述べている。また、パキスタンのムシャラフ大統領を、ワジリスタンとバルチスタンで米国のためにパキスタンで内戦を起こさせていると非難、同大統領の打倒を呼びかけた。
今月23日にはビンラディンの肉声がアルジャジーラで放映され、25日にはウェッブサイトでザルカウィーのビデオが流されている。このように、短期間にこれらの人物の声明が出されていることに注目したい。また、先般、ビンラディンとザワヒリに近いアルカイダ関係者がパキスタンやアフガニスタンで殺害されている。さらに、インドネシアでは、ジェマア・イスラミヤの幹部2人も殺害された。こうしてみると、反テロ戦争でのテロ掃討作戦が各地で厳しくなっていることへの危機感の表れと見えなくもない。

☆「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」のサイトもご参照いただければ幸いです。
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by cigvi | 2006-04-30 00:44 | 国際政治

注目ヘッドライン-電子版より

●4月29日付アラブ・ニュース「IAEA報告書:イランは国連安保理に挑戦し濃縮を継続」:  イランはウラン濃縮の凍結を公然と無視し、核兵器保有を望んでいるかどうかを確認しようとの国連の試みを妨害し続けている、とIAEAが28日、安保理の次なるステップを用意するための報告書で述べた。
●4月29日付シャルクル・アウサト「もし関係書類がIAEAに差し戻されれば、イランは査察を受け入れるだろう」:  国連安保理での制裁決議から自国の核開発を守るための明らかな企てとして、イランの原子力庁のモハメド・サイーディ次長は28日、イラン政府は査察のためのIAEAへの条件付差し戻しの用意がある、しかし濃縮は継続すると述べた。
●4月29日付アルジャジーラ「ザワヒリのビデオ:米国はイラクで打ちのめされる」:  アルカイダNo.2のザワヒリのビデオが29日、インターネット上に流れた。同ビデオでザワヒリは、米英軍はイラクで泥沼に入り、「損失、大惨事、不幸があるばかりで何も達成できないでいる」と述べている。さらに、ザワヒリはパキスタンのムシャラフ打倒を呼びかけている。

<こぼれ話>
イラン関連では、アハマデネジャド大統領が28日、北西部のザンジャンで(同大統領の12回目の地方視察)、平和的核開発へのアクセスはイランが他の分野でも発展するための第1歩であると演説した(4/29イラン・デイリー)。安保理事国プラス、ドイツが5月9日にニューヨークで会合を持ち、イランの核開発問題について協議するとバーンズ米国務次官が述べた(4/29アルジャジーラ)。一方、イランの石油副大臣とパキスタン政府高官が28日、イラン・パキスタン・インド・ガスパイプライン計画について協議を行った(4/29アラブ・ニュース)。なお、パレスチナ解放人民戦線(PFLP-GC)の司令官が28日、米国とイスラエルに対し、イランやシリアが攻撃されれば同組織も反撃すると警告した(4/29ハーレツ)。
中東和平関連では、中東和平の国際的仲介のためのカルテット・グループの米特使であるウォルフェンソン氏が4月末で任期を終了すると表明(4/28アルジャジーラ)。ヨルダンのアブドラ国王が29日、中東和平とイラクについて協議するため、エジプトのムバラク大統領を紅海のアカバに招いた(4/29シャルクル・アウサト)。レバノンでは、レバノン主要政治指導者が28日に会合を持ち、ラフード大統領の処遇とヒズボラの武装解除について協議したが、合意に達しなかった。ただし、5月16日に再協議で合意(4/28アルジャジーラ)。
イラク関連では、イラクの国家安全保障顧問のルバイエ氏が28日、条件付合意のロードマップによると、米軍率いる有志連合軍は今年末までに10万人にまで減少し、おそらく2008年半ばまでには撤退する、と述べた(4/29ガルフ・タイムズ)。イラク治安部隊と米軍が28日、サマラ郊外でアルカイダの地方指導者を殺害、27日には他のアルカイダ指導者を拘束したとしている(4/29アラブ・ニュース)。
モロッコに関し、国連安保理は28日、西サハラにおける国連軍の任期延長を満場一致で可決した(4/28アルジャジーラ)。
トルコは、先月の南東部のディヤルバクルでの暴動に関し、175人を起訴した(4/29トルコ・デイリー・ニュース)。
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by cigvi | 2006-04-30 00:21 | 注目ヘッドライン

準備されつつあるイランの報復攻撃

4月27日付シャルクル・アウサト「米国の攻撃が実施された場合のイランの秘密計画のコードネームは“審判の日”」を読んで:
4月27日、ライス国務長官は訪問先のブルガリアで、イランが国連安保理議長声明を無視しようとしていると述べた。そして、安保理は信頼性を保つためにも行動を起こす必要があると言及した。今回のライス長官の外遊では、対イラン攻撃において重要な国となるトルコと非常任理事国のギリシャを訪問している。また、トルコ同様に対イランで注目されているアゼルバイジャンのアリエフ大統領が28日、ワシントンでブッシュ大統領と会談を行う予定である。
本記事では、中東地域における米国の軍事、経済施設への報復攻撃計画の一環として、イランが本年3月にイスラム原理主義組織8団体に資金を渡したとの情報を、シャルクル・アウサトが入手したと報じている。同計画には、イランが攻撃された場合、中東地域の米英の権益や、親英米のアラブ人などに対する自爆攻撃も含まれている。獣医学博士ハッサン・フィロウザバディ氏率いるイラン武装部隊の合同参謀の高官が明らかにした。この4ヶ月以内にイランを訪問した組織は、イランの情報相とあった際に、イラン防衛の意思があるか、ジハードに参加するか、必要なものは何かなどと質問されたという。その組織の中には、イラクのマフディー軍、パレスチナのイスラミック・ジハード、レバノンのヒズボラなどが含まれていると報じている。
こうした“脅し”を使い核開発の権利のみを主張し続けるイランに対し、5月19日、ニューヨークでコミットメント・グループの会議が予定されている。核開発問題に加え、イランの国連安保理議長声明無視によって国連の権威失墜の可能性もあり、今後の国際社会の秩序作りの重要な分岐点となりそうだ。

☆「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」のサイトもご参照いただければ幸いです。
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by cigvi | 2006-04-28 23:12 | 国際政治

注目ヘッドライン-電子版より

4月28日付イェデオト・アハロノト「シラク大統領:PAへの援助を再開すべき」:  フランス訪問中のパレスチナ自治政府(PA)のアッバス議長は28日、シラク大統領と会談、同大統領は、人道的にも国際社会にパレスチナ人への支援再開を呼びかけ、世銀にパレスチナ人の給与支払いのための基金設立を求めるとした。また、ハマス率いるPA政府にもイスラエルの承認と武装放棄を求めた。
●4月28日付シャルクル・アウサト「イランは核問題論争での国連の圧力を拒絶」:  28日のIAEAの報告を数時間後に控え、同日、アハマデネジャド大統領は「イラン人の権利獲得を妨げようとする者は、イランがそのような決議を気にしていないことを理解すべき」と述べた。イランは核開発停止圧力を無視するものと見られている。
2月28日付アルジャジーラ「ブッシュ大統領がダルフールの容疑者に制裁」:  ブッシュ米大統領は、米国がジェノサイドとみなしているスーダンのダルフール紛争に関与している4人に対し、資産凍結、米国企業および個人の同人物との交渉禁止の行政命令を出した。同命令は、ダルフールの和平プロセスや安定に脅威を与えたとみなされる全ての人物にも当てはめられる。

<こぼれ話>
中東和平関連では、PAのザハル外相が27日、他の政党がハマス主導の政府とイスラエル間の交渉を仲介できない理由は何もない、とアルジャジーラ・テレビで述べた(4/28ハーレツ)。また、1996年4月18日の南レバノンのカナへのイスラエルの攻撃(死者105人)の10年を記念するためのヒズボラ主催の行事で27日、ロケットの模造品を持った2000人の子供たちがベイルートの通りを行進した(4/27アルジャジーラ)。このヒズボラの指導者ナスラッラー師は27日、パレスチナ人軍事部門(グループ名は挙げなかった)に対し、武器供与はしていないが資金と政治的支援を行っていることを認めた(4/28ハーレツ)。シリアでは、国会議員などが27日、ブッシュ米大統領によるハリーリ元首相暗殺関与者の資産凍結命令を非難した(4/28バハレーン・トリビューン)。
イラン関連では、米国を訪問しているアゼルバイジャンのアリエフ大統領が26日、ワシントンのシンクタンクの会合で、同国はイランに対するあらゆる軍事攻撃への支援も参加もしない、と述べた(4/28トルコ・デイリー・ニュース)。また、イランは北イラクのPKK関係者に対し今週で2回目の砲撃を行ったと、PKK関連ウェブサイトで報じられた(4/28トルコ・デイリー・ニュース)。
イラク関連では、クルド人指導者のマスード・バルザーニ氏が、トルコ軍はイラクへの越境作戦を行うべきではないと述べたと、ドアン通信社が伝えた(4/28トルコ・デイリー・ニュース)。
スーダン関連では、国連世界食糧計画(WFP)が28日、資金難のためダルフール地方の人々への食糧給付を半減せねばならない、恥ずべきことだと表明した(4/28シャルクル・アウサト)。
エジプト関連では、24日のシナイ半島のダハブでのテロ事件を受けて、ヨルダン、エジプト、サウジの治安機関がテロリストの武器や爆発物の入手などの活動経路をつきとめるため、情報交換などの協力を行っている(4/27シャルクル・アウサト)。また、24日の事件の取材中に、事実に反する報道を行った廉でエジプト当局に拘束されたアルジャジーラのカイロ市局長が、保釈金を支払って釈放された(4/27アルジャジーラ)。
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by cigvi | 2006-04-28 22:26 | 注目ヘッドライン

注目ヘッドライン-電子版より

●4月27日付シャルクル・アウサト「イランが欧州も射程に入るミサイルを入手」:  イスラエル軍情報関係高官が27日に述べたところによると、イランは北朝鮮から欧州も射程範囲内となるミサイルの第1回船積を受け取った。同ミサイルはBM25として知られるロシアが開発したもので、射程は約2500km。2月にドイツ紙が、イランが北朝鮮より同ミサイル18機を購入との情報が報じていた。
●4月27日付ミドル・イースト・タイムズ「イラクのシスターニ師が民兵の段階的廃止を求める」:  大アヤトラのシスターニ師は27日、首相に指名されているマリキ氏とナジャフで会談し、民兵の武装解除を求めた。また、同師は会談中、統一政府の樹立の重要性について言及し、「個人や宗教、部族の利益ではなく国家の利益を重視する能力と誠実さを持った」組閣の必要性を説いた。
●2006年4月27日付ハーレツ「労働党とカディマが連立合意」:  カディマと労働党は26日、連立合意に達し、調印したとカディマのスポークスマンが表明した。合意によると、労働とは国防、教育など7閣僚ポストを得ることになる。
●4月27日付デイリー・スター「ブッシュ大統領がハリーリ元首相暗殺者の資産凍結」:  ブッシュ米大統領は26日、レバノンのハリーリ元首相の暗殺に関係する人物たちの全ての資産を凍結との行政命令を出した。一方、国連安保理は非公開会合で安保理決議1559の履行状況について協議した。安保理はシリアのレバノンからの撤退と民兵の武装解除問題に関し、何らかの決議を採択するか議長声明を出すか決定していないが、米仏は決議を望んでいる。
●4月26日付アルジャジーラ「エジプトで団結集会が解散させられる」:  目撃者によると26日、エジプトの私服警察が力ずくで、カイロの判事クラブでの集会を解散させ、同集会を支援していた反体制派組織の人物を少なくとも11人拘束した。集会は、判事の独立性と、昨年の大統領および議会選挙に意義を唱えたため免職に直面している2人の判事の取り扱いへの抗議が目的であった。

<こぼれ話>
イラン関連では、26日にハーメネイ最高指導者が大規模労働者集会で、「米国は、もしイランを攻撃すれば世界中の米国の権益が傷つけられることを認識すべき」と述べた(4/26イラン・デイリー)。また、イランの情報機関が3月に、中東地域の米国の軍および経済施設への攻撃計画の一環として、8つのイスラム原理主義組織に資金を渡したという(4/27シャルクル・アウサト)。
イラク関連では、同国を電撃訪問したラムズフェルド米国防長官とライス米国務長官は26日、マリキ新首相、タラバニ大統領などと会談、イラクの国民統一政府樹立への確信を表明したが、民兵問題の解決には時間がかかるだろうと述べた(4/27ヨルダン・タイムズ)。その民兵組織やその下部機関が、各省や地方行政の再建契約の最終決定件を持っているとの指摘がある。なお、イラクでは公式には11の民兵組織が自由に活動している(4/27アッザマン)。新副大統領のハシミ氏(スンニー派アラブ)の妹が26日に殺害(4月13日には弟が殺害されている)された(4/27シャルクル・アウサト)。
中東和平関連では、パレスチナ自治政府のアッバス議長が26日にフィンランド大統領と会談(フィンランドは6月よりEU議長国)。次の訪問先はフランス(4/27ハーレツ)。一方、ハマスの軍事部門エザッディン・アル・カッサム旅団は、政治部門の命で活動を停止していたと思われていたが、行動指針を変更して、活発に活動している。パレスチナの混乱と法秩序の強化のための治安部隊のタスクフォースへの協力もその一つという(4/27ミドル・イースト・タイムズ)。
エジプト関連では、2004年からのシナイ半島でのテロ事件は、イスラム過激派グループと関係を持つシナイ半島のベドウィンたちによるものだと、情報省が26日に国営テレビで述べた(4/27ミドル・イースト・タイムズ)。
トルコ関連では、黒海経済協力機構(BSEC)の議員集会が26日、イスタンブルで開催され、民主主義推進におけるオンブズマンの役割を検討した(4/27トルコ・デイリー・ニュース)。
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by cigvi | 2006-04-28 12:34 | 注目ヘッドライン

注目ヘッドライン-電子版より

●4月26日付シャルクル・アウサト「ラムズフェルド氏とライス氏がイラク指導者たちと会談へ」:  ラムズフェルド米国防長官がイラクに到着した。イラク駐留米軍のケーシー司令官は、同氏との会談後、イラクの新政権樹立に向けての動きは、相当数の米軍が数ヶ月以内に撤退することが可能な状況を生み出すことに繋がると述べた。同国防長官に続き、ライス国務長官もトルコからイラク入りした。
●4月25日アルジャジーラ「ザルカウィーがビデオで米国打倒を宣言」:  ザルカウィーを名乗る男が、イラクで米国は打倒される、敵によって樹立された政府は裏切り者とみなすなどと語っているビデオが、インターネット上で流れた。ビデオの日付は4月21日となっている。同容疑者がビデオに登場したのは初めてとされる。
●4月26日付アルジャジーラ「イランが核技術の共有を提案」:  国連安保理のイランへの核濃縮停止期限が今週に迫る中、最高指導者ハーメネイ師が、イラン訪問中のスーダンのバシール大統領との会談で、「イランは自らの科学の経験、知識、技術を移転する用意がある」と核技術移転の可能性に触れた。
●4月25日付アルジャジーラ「ダルフールに関し4人が国連安保理の制裁措置を受ける」:  国連安保理は25日、ダルフール紛争に関与している4人(スーダン空軍司令官、民兵組織幹部と武装抵抗組織幹部2人)に制裁を課した。制裁内容は旅行の禁止と財産の凍結。中国、ロシア、カタルが棄権した。
●4月26日付ミドル・イースト・タイムズ「2件の自爆攻撃がシナイ半島北部を揺さぶる」:  ガザ地区に近いシナイ半島北部で26日、停戦監視多国籍軍とエジプト警察を標的とした2件の自爆攻撃が起きた。犯人以外に犠牲者はいない模様。

<こぼれ話>
イラン関連では、イスラエルが25日、ロシアの宇宙開発基地からイランに関する監視能力を高める精密偵察衛星を打ち上げた(4/25アルジャジーラ)。
中東和平関連では、ノルウェーを訪問したパレスチナ自治政府(PA)のアッバス議長が26日、パレスチナ・イスラエル紛争の交渉再開を目的とした国際会議の開催を呼びかけた(4/26ハーレツ)。また、ブレア英首相は24日定例記者会見で、ハマス率いるPAを支援するが、中東和平プロセスへの復帰と暴力の放棄が重要だと述べた(4/25シャルクル・アウサト)。一方、パレスチナ警察が26日、イスラエルとガザ間のカルニ通行所に侵入しようとした爆発物を積んだ車両の通過を阻止した(4/26ハーレツ)。ラマラにあるNear East Consultingが西岸とガザで実施した世論調査(対象840人)によると、ハマスの人気は上昇し46%の支持、ファタハは34%であった(4/26バハレーン・トリビューン)。そのハマスは、ヨルダンによるハマス関係者が同国での攻撃を計画との非難に対し、事実ではないと反論(4/25アルジャジーラ)。
イラク関連では、マリキ首相が25日、15日間で組閣するつもりだとテレビで意欲を見せた(4/26バハレーン・トリビューン)。
エジプト関連では、24日のダハブでのテロに関し、エジプト治安部隊は3人の自爆犯はシナイ半島のベドウィンだと特定した。エジプト警察は25日には少なくとも10人を拘束した(4/26ハーレツ)。
トルコ関連では、ライス米国務長官が同国を訪問し、非合法組織PKK問題などの諸問題について協議した(4/26トルコ・デイリー・ニュース)。なお、ライス長官はトルコ訪問前にギリシャを訪問、ギリシャの外相によるトルコへの批判に対し、トルコのEU加盟への米国の支援を繰り返し述べ、キプロス共和国(ギリシャ側)のトルコへの支援を要請した(4/26トルコ・デイリー・ニュース)。また、安保理非常任理事国であるギリシャからは、イランへの制裁に関する賛成票の言質は取れなかった。
サウジアラビア関連では、インドネシアのユドヨノ大統領が25日に同国を訪問、アブドラ国王と両国間関係や共通の国際問題、投資などについて協議した(4/26アラブ・ニュース)。
モロッコは、増加するエネルギー需要に対応するため、自前の核エネルギー・プログラムを開発すると発表、IAEAは既にカザブランカ南部の海岸の施設建設地に対する承認をしているという(4/26バハレーン・トリビューン)。
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by cigvi | 2006-04-27 21:50 | 注目ヘッドライン

注目ヘッドライン-電子版より

●月25日付アルジャジーラ「エジプトでの爆破事件は“自爆攻撃”」:  (4月24日に起きた)エジプトの紅海のリゾート地ダハブでの3件の爆発(死者23人、負傷者62人)は、自爆テロだったと、南シナイ地域の知事が述べた。当初エジプト・テレビはリモートコントロールによるものと伝えていた。シナイ半島での爆破攻撃事件はこの1年半の間で3件目(2004年10月のタバ、2005年6月のシャルム・エル・シェイク)で、エジプト政府は、前2回の犯人はパレスチナ生れの武装イスラム過激派によって作られたシナイ半島に拠点を置く小さな組織によるものとしていた。
 ※CNNによると死者18人、負傷者85人。
●4月24日付アルジャジーラ「イランが核条約からの脱退をほのめかす」:  イランのアハマデネジャド大統領は、24日の記者会見で、制裁を口にする者は、より多くのダメージを受けることになるが、何も実施されることはないと述べ、国連安保理がイランに制裁を課すことはないとの見方を示した。また、NPTの遵守やIAEAのメンバーでいることでイランに利するものがなければ、見直しもありえるとも述べた。イラク問題と米国との協議については、イラクに新政権ができると信じており、(米国との)協議の必要はないと述べた。
●4月25日アルジャジーラ「ハリーリ元首相暗殺の調査官がアサド大統領と会談」:  レバノンの元首相の昨年の暗殺に関する国連の調査委員長が25日、ダマスカスで始めてシリアのアサド大統領と会談した。同調査委員長とシャラ副大統領との会談も持たれた。会談の詳細は明らかではない。

<こぼれ話>
イラン関連では、核問題の交渉を担当しているラリジャニ最高安全保障委員会事務局長は25日、前日のアハマデネジャド大統領の発言に続き、国連安保理がイランへの制裁を課せば、イランはIAEAとの協力を中止すると述べた(2/25シャルクル・アウサト)。同事務局長は23日にはバハレーンを訪問し、湾岸の安定と国家間の信頼の必要性について国王と協議した(4/25ガルフ・ニュース)。また、モッタキ外相は24日、テヘランで開催されたイラクの発展と地域安全保障に関する国際会議において、イラクにおける外国軍はイラクの状況を複雑にし、テロリストの活動を促す要員になっていると非難した(4/24イラン・デイリー、4/25テヘラン・タイムズ)。スーダンのバシール大統領がイランを訪問、アハマデネジャド大統領と共同記者会見を行い、両国の良好な関係と諸問題に関する見解の一致を強調した(4/24イラン・デイリー)。なお、アハマデネジャド大統領が24日にウェブサイト上で、イランの女性にサッカー観戦が許されることになるだろうと布告した(1979年の革命以降初めて)。23日には同大統領は、イランの厳しい女性へのドレスコードは強制されるべきではないと述べている(2/25アラブ・ニュース)。
イラク関連では、バアス党排除委員会は、大規模テロ活動に関与しているバアス党員は1万6000人以上との情報があるとし、今後もイラク国民の統一への脅威となるような計略を打ち砕くための努力を確認した(4/24アルサバーハ)。また、バグダード市長が同市の部族長たちに、テロの標的となっている職員の警護を依頼した(4/24アッザマン)。
ヨルダンの政府報道官は25日、先週拘束したハマスの武装勢力が、シリアに拠点を置くハマスの軍事部門からの命令で、同国内での攻撃を実行しようとしていたと表明した(4/25シャルクル・アウサト)。また、レバノンでは、シニオラ首相が24日付ワシントン・ポストのインタビューで、イスラエルのシェバア農地からの撤退によってヒズボラの武装解除が可能になるだろうと述べた。また、シリアは現在もレバノン内で多くの諜報活動を行っており、支援者も多いと述べた(4/25デイリー・スター)。
パキスタンが24日、合同タスク・フォース150(CTF-150)の指揮権を引継ぎ、イスラム国家として、また非NATO加盟国として初めて海軍合同反テロ・タスク・フォースを指揮することになった(4/25アラブ・ニュース)。
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by cigvi | 2006-04-26 21:27 | 注目ヘッドライン

注目ヘッドライン-電子版より

●4月23日付アルジャジーラ「ハマスがビンラディンのメッセージを拒否」:  ハマスおよびスーダンの抵抗組織は、オサマ・ビンラディンの欧米のパレスチナ、スーダンに対する行動を非難する声明から距離を置いた。ハマスの報道官は、ハマスのイデオロギーはビンラディンやアルカイダのそれとは“まったく違う”と述べた。また、スーダンの抵抗組織である公正と平等運動は、「(ビンラディンの)言葉は、ダルフールの現実とまったく関係がない」「現実の問題はハルツームからおきている。そこではイスラム教徒の政府が他のイスラム教徒を殺害しているのだ」と述べた。
●4月24日付アルジャジーラ「アッバス議長がハマスを追放することもと脅す」:  パレスチナ自治政府のアッバス議長は、24日に放映されたCNNトルコのインタビューで、ハマス政権にはイスラエルとの交渉以外の選択肢はほとんどないとし、「憲法では私(議長)に内閣を職から追放する権限が与えられている。しかしこの権限を使うつもりはないが」と述べた。
●4月24日付トルコ・デイリー・ニュース「アルカイダ武装勢力容疑者6人を拘束」:  トルコ人以外の者を含む6人のアルカイダ容疑者が武装攻撃を準備中に、トルコ南東部のガジアンテプで拘束された。外国のパスポートやID関係書類も見つかった。アナトリア通信が23日に伝えた。

<こぼれ話>
中東和平関連では、パレスチナ自治政府(PA)のハニヤ首相が、ハマスとファタハの抗争が続く中、パレスチナ人に平静を呼びかけた。一方、ノルウェーの外相がラジオで、今後ハマスの代表者に会う用意があると述べた(5月15日にハマスのパレスチナ評議会議員2人の同国を訪問する予定)(4/24アルジャジーラ)。PAのアッバス議長は23日にトルコに到着(2/24トルコ・デイリー・ニュース)。クウェイトを訪問したPAのザハル外相は、アラブ連盟より5000万ドルを受け取った、他に4000万ドルが送金途上だと述べた(4/24アラブ・ニュース)。また、ヨルダンの治安関係者によると、ハマスによるヨルダンへの武器密輸容疑者5名は、ハマスのメンバー、ヨルダン人支援者、および外国人で調査が終われば起訴されるという(4/24シャルクル・アウサト)。
サウジ訪問中の中国の胡主席は23日、中東の安定化のためにサウジをはじめアラブ諸国とともに努力するつもりだと述べた。また同日、同主席はGCC事務総長と会談し、イランの核問題などについて協議、同事務総長は、本年末までに中国とGCCはFTAにサインできるだろうと述べた(4/24アラブ・ニュース)。
イラン関連では、米エネルギー長官が24日、70億ドルのイラン・パキスタン・インド・ガスパイプラインについて、イランと経済関係を結ぶことは同国の核開発やシンを後押しすることであると述べた(4/24シャルクル・アウサト)。
イラク関連では、米国のハリルザド駐イラク大使が23日、マリキ首相の速やかな組閣に期待、民兵は内戦の火種になる、解散もしくはイラク治安部隊に統合されるべきと述べた(2/24バハレーン・トリビューン)。ナスリン・バルダウィ公共事業相が、失業率の高さ、特に若者層の失業が犯罪やテロ組織への支援を増やしており、イラクを危険な状況に追いやっていると警告(4/23アッザマン)。タラバニ大統領は23日、イラン軍およびトルコ軍がイラクとの国境に集結しているとの報告に関し、懸念を表明した。この件に関しトルコ軍関係者は、24万人が集結との報道は正しくないと述べた(4/24トルコ・デイリー・ニュース)。
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by cigvi | 2006-04-25 21:52 | 注目ヘッドライン