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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

こぼれ話について

「こぼれ話」の更新が大幅に遅れ、本ブログをご訪問くださっている皆様には、失礼いたしております。
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http://park1.wakwak.com/~cigvi/

# by cigvi | 2008-05-20 09:52 | お知らせ

2008年2月24-29日に拾ったこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<中東和平関連>●UAEのマクトゥーム副大統領兼首相は27日、ドバイを訪問したパレスチナ自治政府のファイヤド首相よりパレスチナの現状についての説明を受けた。同副大統領兼首相は、パレスチナの治安強化とパレスチナの人々の生活状況改善、パレスチナ国家樹立の夢を達成することの必要性を強調した。(2/28ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/theuae/2008/February/theuae_February998.xml§ion=theuae&col=
●パレスチナ自治政府のアッバス大統領は2月27日付アルハイヤート紙のインタビューで、アルカイダはガザに存在しており、(ハマス)はアルカイダの同盟者だと確信していると述べた。今年1月にはこれまで知られていなかったグループがガザ地区のアメリカン・インターナショナル・スクールを荒らした後に、「Army of Believers, Al-Qaeda in Palestine Organisation」の署名が残されていた。(2/27シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11916
●ハーレツが2月27日に実施(監督:テルアビブ大学のCamil Fuchs教授)した世論調査によると、64%のイスラエル人が、停戦と拘束されているイスラエル兵Gilad Shalit氏の解放のためにガザのハマスと直接交渉を行うべきと回答した。直接交渉への反対は28%。(2/28ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/958443.html 

<その他の地中海関連>●シリアの外務省筋がシャルクル・アウサトに語ったところによると、シリアは予定通りダマスカスでのアラブ首脳会議の準備を続けていると断言する一方、ムアレム外相はUAE、オマーン、カタルに招待状を渡すために湾岸地域を訪問中だと述べた。また同筋は、サウジアラビアへの招待状を出す日程はまだ決まっていない旨述べた。既に、エジプト、チュニジア、リビア、アルジェリア、モロッコ、モーリタニア、スーダン、イエメン、イラク、ジブチ、ヨルダン、パレスチナ自治政府、クウェイトには招待状が届けられている。(2/27シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11922
●ヨルダンのアブドラ国王は2月24日、クウェイトのサバーハ首長と二国間関係強化について電話会談を行った。ヨルダン王室が発表した。クウェイトのヨルダンへの投資は60億ドル以上に達している。(2/25ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/index.php?news=5941 
●ヨルダンのペトラ通信が報じたところによると、ダマスカスにおいて2月23日、地域のエネルギー協力について協議するためエネルギー相会議が開催された。ヨルダン、エジプト、レバノン、トルコのエネルギー相がシリアのオトリ首相と送電とエネルギー問題などについて協議した。エジプトの天然ガスパイプライン計画についても協議された。(2/24ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/?news=5917

<イラク関連>●イラク駐留米軍の報道官Brad Leighton少佐は25日AFPに対し、最近14人のイラン人を多国籍軍が拘留した、それぞれの拘束日時は現在のところ確かではないと述べた。また米中央軍のフロリダ本部から、国連安保理決議にしたがって、緊急の治安上の脅威によりイラン人たちを拘束したとの声明が出された。(2/25ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/focusoniraq/2008/February/focusoniraq_February97.xml§ion=focusoniraq
●アル・イラキーヤ・テレビが報じたところによると、イラクのマリキ首相は24日、定期健診のためにロンドンに向け出発した。同首相は約2ヶ月前の2007年12月29日にも定期健診でロンドンを訪問している。(2/24ボイス・オブ・イラク)
http://www.aswataliraq.info/look/english/article.tpl?IdLanguage=1&IdPublication=4&NrArticle=70706&NrIssue=2&NrSection=1

<イラン関連>
●イランの元核交渉責任者のハサン・ロウハニ師は2月27日、テヘランでの外交政策に関する会議でのスピーチで、イランはより柔軟性を示し、国際社会との対話を求める必要があるとして、粗野なスローガンの表明とスタンドプレーは外交政策ではないとアハマディネジャド大統領の政策を批判した。ロウハニ師は現在、外交問題研究戦略センター(ラフサンジャニ師が議長を務める専門化評議会の)の理事を務めている。(2/28ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/?news=6013&template_id=37&parent_id=17
●強硬派のウェブサイトNosaziを運営しているHassan Nobakhtianが、故ホメイニ最高指導者の孫への先例のない個人攻撃を行った廉で逮捕された。Fars通信が伝えた。(2/25ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February296.xml§ion=middleeast&col=

<アラビア半島関連>
●UAEのスウェイディ中央銀行総裁は、アル・イッティハド紙に、米ドルは記録的下落の後に回復が期待されることから、ディルハムを対ドルで切り上げる必要はないと述べた。(2/29ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/theuae/2008/February/theuae_February1030.xml§ion=theuae&col= 
●サウジアラビアは近年国内だけでなく海外での教育も奨励している。サウジ開発基金(SDF)は中国北西部の甘粛省の天水市に教育プルジェクトに2500億ドルのローン供与で合意している。SDFによると、ローンは天水市の3つの学校のための教室、実験室、図書館、体育館、寮の建設に当てられる。SDFと中国の協力関係は2002年に開始、中国の5つの教育プロジェクトに総計1億2200万ドルの優先ローンを供与してきた。また、今年1月には、アブドラ国王奨学金プログラム(3年目)の一環として、3000人の男女学生がオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、米国、英国、フランス、ハンガリー、オランダに勉強のために出発した。今後300人程度のサウジ人大学生がイタリアのいくつかの大学での短期留学(約半数はミラノ)に行くことになっている。韓国の大学へは80人以上が留学している(5年間、2月のサウジ・韓国間の協定に基づく)。2007年には138人の学生が高等教育を受けるためにインドに留学した。一方、サウジアラビアの大学ではシューラ評議会で通った法律に沿って、学生同盟が作られることになる。(2/29ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February347.xml§ion=middleeast&col= 
●サウジアラビアのサウド外相は2月27日インドを訪問し(2日間)、翌28日、同国のマンモハン・シン首相と会談を持った。(2/29アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=107349&d=29&m=2&y=2008 
●サウジアラビアのサウド外相は2月27日より2日間インドを訪問し、28日にマンモハン・シン・インド首相と会談を持った。また同外相はインドのMukherjee外交問題相と、マンモハン・シン首相のサウジ訪問日程(2006年のアブドゥラ・サウジ国王がインドを訪問)、相互投資の促進などについて協議した。(2/29シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11924
●UAEのSultan bin Nasser Al Suwaidi中央銀行総裁は、2月28日付のAl-Ittihad紙で、ドルは強さを取り戻しつつあり、今、ディルハムのドルペッグ中止を話す時ではない、ドルペッグ制はUAEの経済を利してきたし、外国投資の呼び込みや興行および観光産業の成長を助けてきたと述べた。また、同総裁はドルペッグ制が2010年に予定されているGCC統一通貨に向けての準備に資すると述べた。この発言に先立つ2月25日、アブダビで開催された会議で、米国のグリーンスパン前連邦準備理事会議長が、GCC諸国はドルペッグ制を止めた方が良いのではと発言していた。(2/28ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticle.asp?xfile=data/theuae/2008/February/theuae_February999.xml§ion=theuae
●サウジアラビアのアブドゥラ国王は2月27日、リヤドを訪問したヨルダンのアブドラ国王と会談を持った。同会談では、レバノン情勢、3月末のシリアでのアラブ首脳会議、パレスチナ情勢が中心に話された。外交筋によると、アブドラ・ヨルダン国王は2月28日からの米国訪問に先立ち、サウジ指導者と協議を行うためにリヤドを訪問したとのこと。(2/28アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=107260&d=28&m=2&y=2008
●UAEのシェイク・ハリーファ大統領は2月27日、トルクメニスタンを訪問し同国のGurbanguly Berdimuhammedv大統領とパートナーシップ、投資の見通し、地域情勢および二国間関係などについて協議した。(2/28ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/theuae/2008/February/theuae_February985.xml§ion=theuae&col= 
●サウジアラビアではアブドゥラ国王が2ヶ月前に赤ちゃん用ミルクに補助金を出すとの命令を出したにもかかわらず、サウジの消費者によればその値段はまだ変わっていない。(2/28アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=107224&d=27&m=2&y=2008 
●カタル国営のDiar Real Estate Investment Companyのガーニム・ビン・サード・アル・サードCEOは27日、記者会見でシリアへの今後5年間の投資(120億ドル)を発表した。取り掛かりはラタキアのリゾート開発(3500マンドル)で、シリアの石油、天然ガスの開発も含まれている。(2/28ガルフ・タイムズ)
http://www.gulf-times.com/site/topics/article.asp?cu_no=2&item_no=204366&version=1&template_id=57&parent_id=56 
●サウジアラビアのアブドゥラ国王は2月24日、リヤドを訪問したエジプトのムバーラク大統領と会談を持った。同会談では、3月29~30日にダマスカスで開催予定のアラブ首脳会議を含む幅広い問題について話し合われたが、特にレバノン情勢、パレスチナの人々の困窮とイスラエルによる攻撃に焦点が当てられた。24日付アル・リヤド紙は、「(アラブ)首脳会議への参加者のレベルを決定するために、サウジアラビアとエジプトという地域大国は多くのアラブ諸国の雰囲気作りを行っており、多くの国がそれに従うようだ」「ムバーラク大統領はリヤド訪問に先立ち、サウジアラビアとサウジの人々との同盟関係の重要性を強調した」「今回の首脳会談で、アブドゥラ国王とムバーラク大統領は、レバノン大統領選出がアラブ首脳会議の成功のための前提条件だとの以前からの立場が確認された」などと報じた。ムバーラク大統領はバハレーンも訪問予定。(2/25アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=107174&d=25&m=2&y=2008
●サウジアラビアのナイーフ内相は2月24日、同日リヤドに到着したフランスのMichele Alliot-Marie内相と、国内の治安と市民の防衛分野での協力強化協定に署名した。フランス大使館によると、両国間には1980年以来技術的な協力協定は存在していたが、今回の新協定でテロとの戦いや組織犯罪との戦いなどを含む新たな協力分野が加わることになる旨述べた。(2/25アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=107162&d=25&m=2&y=2008
●サウジアラビアのGhazi Al-Gosaibi労働相は2月11日にダウンストリーム・プロジェクトを含むいくつかの工業におけるサウジ人化(サウダイゼーション)の割当義務を30%から20%に引き下げを決定した。2月24日に発表された。労働市場の要求を満たすためとしている。(2/25アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=107164&d=25&m=2&y=2008 
●サウジアラビアのJabara Al Seraisry運輸大臣は2月20日、アブドゥラ国王によるメッカ・ジェッダ・メディナを結ぶ鉄道(MMRL)プロジェクト(200億SR)の実施命令が出されたことで、その実施がスピード・アップされることになるだろうと述べた。(2/24ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February279.xml§ion=middleeast&col= 
●UAE、カタルおよびフランスは23日よりアブダビで軍事演習「ガルフ・シールド1」(3カ国の広範な情報および経験の共有が目的)の一環として合同軍事訓練を開始した。歩兵隊、海軍、空軍が参加し、数日間の予定。同演習は、1995年にUAEとフランス間で結ばれた合同防衛協定により、1996年から4年に1度実施されている。カタルの参加は今回が初めて。(2/24ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/theuae/2008/February/theuae_February818.xml§ion=theuae&col=
●外高官筋より2月22日にガルフ・ニュースが入手した情報によると、あるバハレーン人女性が、GCC諸国のうち3カ国の在マナマ大使館に電話をかけ、先に死亡したヒズボラのムグニエ軍事指導者を殉教者とみなさなかったため、国内でテロが起きるだろうと脅迫した。また同女性は、3カ国の大使館員に、各首都で自爆テロが起きるのを回避したければ、ダマスカスで3月に開催されるアラブ首脳会議に参加しないよう告げたという。拘束された容疑者は、バハレーンの著名な家族の一員で年配の女性だという。(2/24ガルフ・ニュース)
http://www.gulf-news.com/news/gulf/bahrain/10192045.html
●第9回ジェッダ経済フォーラムが2月23日に開催され、メッカ州知事Khaled Al-Faisal王子が開会式で、サウジアラビアの豊富な天然資源と人材、インフラ、専門性の高い国際的パートナーを有効利用することで、同国は経済的ハブとして大いに成長できると述べた。同フォーラムの講師は、ムハンマド・ユニス氏(ノーベル経済学賞受賞者)、ジョージ・ソロス氏、アラン・グリーンスパン前米連邦準備理事会会長、ファイヤド・パレスチナ自治政府首相、チャールズ英皇太子(ビデオ参加)など。(2/24アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=6§ion=0&article=107135&d=24&m=2&y=2008

# by cigvi | 2008-05-20 09:41 | <こぼれ話>

2008年2月18日-23日に拾ったこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<中東和平関連>
●レバノンのヒズボラ指導者ナスラッラー師は2月22日、ベイルートのモスクに集まった支持者たちに対しテレビ演説で、イスラエルの消滅は規定事実であり、ヒズボラ軍事部門のムグニエ指導者の殺害はレバノンとこの地域についてイスラエルが計画していることの準備段階を意味する旨語った。(2/22イェデオト・アハロノト)
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3510003,00.html

<その他の地中海関連>
●ヨルダンのアブドラ国王と同国訪問中のポルトガルのAnibal Cavaco Silva大統領は2月17日、両国間の関係強化に関する協定(ツーリズム、経済、投資分野)に署名した。また、文化協力促進の覚書の署名も交わされた。(2/18ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/?news=5777 

<イラク関連>
●ムクタダ・サドル派のナジャフにおける報道官Sheik Salah al-Obeidi氏は2月20日、サドル氏が2月23日までに停戦を延期するとの発言を行わなければ、それは(2007年8月から開始された)現在の(マフディー軍が全土で取っている)停戦態勢が終わったことを意味する、と述べた。(2/20シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11835
●イラクのMuhammad al-Hadi外務次官は21日、ボイス・オブ・イラクに対し、テヘランにおいてイラン・イラク間の国境画定(シャトル・アラブ川も含む)に関する交渉の第1セッションが開始されたと述べた。(2/19ボイス・オブ・イラク)
http://www.aswataliraq.info/look/english/article.tpl?IdLanguage=1&IdPublication=4&NrArticle=70168&NrIssue=2&NrSection=1&ALStart=80

<イラン関連>
●イラン国会は2月19日、Alireza Ali-Ahmadi氏を新教育相として承認した。Payam-e Nour大学の学長である同氏は、2007年12月3日に暫定教育相に指名されていた。イラン国営通信IRNAが報じた。(2/20イラン・デイリー)
http://www.iran-daily.com/1386/3068/html/ 

<アラビア半島関連>
●クウェイトの財務省は2月21日、公共および民間部門における国民の給与を日と突き当たり120KD(440ドル)引き上げるよう政令を発出した。政府機関で働いている外国人労働者に対しても、50KD(183ドル)の給与引き上げを決定した。クウェイト通信KUNAは報じた。昨年9月末時点で7.3%という15年ぶりの高いインフレ率への対策。(2/21ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February241.xml§ion=middleeast&col=
●在レバノン・クウェイト大使館の館員は匿名で21日、同大使館に身元不明の人物からの電話があり、2つのロケット弾が同大使館を標的としていると告げられた。このため、大使館員全員が直ちに避難したと述べた。同大使館のTarek Khaled al-Hamad臨時代理大使は、民間のレバノン放送に対し、大使館へのこうした脅かしは初めてだと語った。この出来事の前日、クウェイト国会ではレバノンのヒズボラのムグニエ軍事指導者を哀悼する会合に参加したシーア派議員が所属していた党から除名されている。なお、サウジアラビアも今週はじめ、サウジ国民にレバノンへの渡航注意勧告を発出している。(2/21シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11851
●UAEのシェイク・ムハンマド副大統領兼首相は、シリアのバッシャール・アサド大統領と会談をもち、アラブ民族が運命をともにしており、共通の希望を抱いていることに基づき、アラブ諸国間における相互理解を達成するための協力の重要性などについて協議した。(2/19ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?section=theuae&xfile=data/theuae/2008/february/theuae_february651.xml
および http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?section=theuae&xfile=data/theuae/2008/february/theuae_february657.xml
●UAEのシェイク・ムハンマド副大統領兼首相は2月18日ダマスカスに到着後、報道関係者に対し、今回のシリア公式訪問はUAEとシリアの指導者間での二国間関係およびアラブの結束についての継続的協議の枠組みの中で実施された、と述べた。(2/19ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/theuae/2008/February/theuae_February642.xml§ion=theuae&col= 
●ジェッダの法医学センターがシャルクル・アウサトに対し明らかにしたところによると、サウジアラビアにおける2006年の自殺者は約266件、うち100人がサウジ人であり、増加傾向にある。(2/18シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11823 
●サウジアラビアのIbrahim Al-Assaf財務省は2月17日、シューラ評議会(メンバー150人)の会合で、インフレ問題の解決のための手品のような方法はないと述べて、給与引上げ、必需品に対する補助金など、インフレ・インパクトを緩和するための最近の政府の政策の重要性を指摘した。また、同会議に同じく出席していたHamad Al-Sayariサウジ金融庁長官はドルペッグ制のインフレに対する影響はあまり大きくない旨述べた。(2/18アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=106909&d=18&m=2&y=2008 

<北アフリカ関連>
●モロッコのMAP通信が2月20日に同国内相の発言を引用して、モロッコ政府は欧州で強盗によって資金を収集し、モロッコの閣僚および同国のユダヤ人コミュニティーの人々の暗殺を計画していたテロネットワークを摘発したと報じた。さらに、同ネットワークに関与していたメンバーがいたとして、イスラム政党Al Badil Al Hadariの活動を禁止したと伝えた。モロッコ各紙は、今週、過激派に対する捜査で合計32人が逮捕されたと報じている。(2/22ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/index.php?news=5900
●モロッコ首相府は2月20日、al Badil al Hadari(市民の選択)党の指導者Mustapha Moatassim氏が、18、19日に警察が拘束したテロネットワーク関係者の中に含まれていたとして、同党の活動を禁止すると発表した。同党はこれまで法的に活動が認められており2007年9月の国政選挙にも参加していた。(2/20シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11845 
●エジプトの治安部隊は2月17日、4つの行政区(Dakahlia、Ismalia、Beni Suef、およびal Wadi al Gedid)でムスリム同胞団のメンバーの家屋の手入れに入り、51人を拘束した。ムスリム同胞団側は、4月8日に予定されているシューラ評議会選挙を前に、より多くの逮捕者が出ると見ている。(2/18シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11824 

# by cigvi | 2008-04-04 22:36 | <こぼれ話>

2008年2月16日-17日に拾ったこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<中東和平関連>
●マイク・マコネル米国情報長官は2月17日、いくつかの証拠から見てムグニエ・ヒズボラ軍事指導者の殺害(2月12日)はヒズボラ内部またはシリアによる犯行の可能性があると述べ、米国は引き続き調査していくとのべた。一方、イスラエルのバラク国防相は17日の閣議で、ムグニエ軍事指導者が殺害されたことにより、シリアとイランがヒズボラによるイスラエルを標的として攻撃への支援を行う可能性があると述べた。また、バラク国防相は、ヒズボラ、シリア、イランは誰が犯行を行ったのかは知らないが、ヒズボラはイスラエルを非難対象とすることに決めたのだろうと述べた。(2/17ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/954800.html 
●シリア国営通信は2月15日遅く、同国政府の見解として、イラン国営通信が15日に報じたAli Reza Sheil Attarイラン副外務大臣によるムグニエ・ヒズボラ軍事指導者殺害のイラン・シリア両国の共同捜査の発表を否定、と報じた。シリア政府が単独で捜査を行うとのこと。(2/16シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11796 
●パレスチナのガザ地区中心にあるイスラム聖戦幹部(Ayman Atallah Fayed)の自宅で2月15日、爆発が起こり同幹部の他に少なくとも7人が死亡した。イスラム聖戦側はイスラエルによる空爆だとしているが、イスラエル国防軍は攻撃を否定、ハマスの警察は原因は明らかではないとしている。(2/16ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/954716.html 

<その他の地中海関連>
●ヨルダンのアブドラ国王は2月16日、エジプトのシャルム・エル・シェイクでムバーラク・エジプト大統領と会談し、両国間の関係強化、エジプトの天然ガスのヨルダンへの輸出、エジプト市場におけるヨルダン製薬剤の登録とかの問題などについて協議した。また、パレスチナ、レバノン、イラクなどの地域問題についても話し合われた。(2/17ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/index.php?news=5751 
●2月16日付レバノン紙A-Safirは、レバノンのヒズボラがイスラエルとの国境に沿って5万人の活動家を展開しており、南部レバノンにおける強力な警戒態勢を宣言した、と報じた。(2/16ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/954644.html 

<イラン関連>
●イランのアヤトラ(ホジャトレイスラム)のMohammad Reza Tavassoli師(77歳)が17日、専門化評議会での演説中に心臓発作で死亡した。同師は故ホメイニ最高指導者のオフィスの元トップを務めた人物で、現専門家会議のメンバー。同師は、ホメイニ師の孫のHassan Khomeini師(改革派擁護と軍の政治介入を批判する発言を行っていた)に対する超保守派からの攻撃を非難する演説を行っている最中だった。イランのKargozaran紙は、「最後までイマームを守った」とのキャプションをつけて同師の死について報じた。(2/17シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11807
●イランの憲法擁護評議会のAbbas Ali Kadkhodaie報道官は15日、来る3月14日の国会選挙の立候補者として、さらに300人(主に改革派)の資格を確認し登録したと発表した。イラン国営通信(IRNA)が報じた。12日に発表された候補者とあわせると、これで580人が立候補資格を回復したことになる。同報道官はまた、今後数日以内に資格が回復される立候補者がもう少し増えることを期待すると述べた。しかし、Abdolvahed Moussavi Lari元内相をはじめ改革派指導者の中には、資格を回復した立候補者が選挙運動を行える期間が短すぎるため(正式に最終リストが発表されるのは3月はじめ)、不利な状況であると述べている。(2/16ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February197.xml§ion=middleeast&col= 

☆地球村研究所のホームページhttp://park1.wakwak.com/~cigvi/data200801.htmlでは、比較的最近の「こぼれ話」を随時更新しています。こちらもご参照いただければ幸いです。

# by cigvi | 2008-03-17 22:35 | <こぼれ話>

2008年2月14日-15日に拾ったこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<その他の地中海関連>
●ヨルダンのアブドラ国王は2月14日、域内歴訪の中でアンマンを訪問したクウェイトのSheikh Nasser Al Migammad Al Ahmad Al Sabah首相と会談を持ち、二国間関係強化、中東和平、イラク、レバノン問題などについて協議した。(2/14ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/?news=5722 
●ブッシュ米大統領は2月13日、シリアの高官らに対する経済制裁を強化するよう大統領令を発出した。内容は、「イラクの安定化に向けての努力を妨害する」行為に関与していると思われる人物、またはシリアにおける公的汚職に関与している人物の米国資産の凍結を予定している。(2/14ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February155.xml§ion=middleeast&col= 

<イラク関連>
●ヨルダンのEid Fayez内相は2月14日、ヨルダンは大量のイラク難民の流入を抑制するために、イラク人の入国に際してビザ申請を要求することにしたと述べた。(ハリージュ・タイムズ2/14)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February167.xml§ion=middleeast&col=
●イラク・イスラム国のアブー・オマル・アル・バグダディー指導者は2月14日、ウェブサイトに音声メッセージを投函し、イスラエルへの攻撃とパレスチナの解放を訴え、イラクの地をエルサレム奪還のための発射台とすることを提言した。(2/14シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11775 

<イラン関連>
●駐イラク米国大使館の報道官は2月14日、イラク政府より、イラン側からイラクの治安に鑑み再び米・イラン・イラクの三者協議を延期するとの要請があったと伝えられたと発表した。また同報道官は、米国は話し合いの用意ができているとこの数週間述べてきたが、イラン側はその用意がないことが明らかになったと述べた。今回の協議は2月15日に実施されると、イラクのマリキ首相府からのみ公式な発表が13日になされていた。(2/14シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11774
●国民信頼党(National Trust Party)のMehdi Karroubi事務局長は、先般の憲法擁護協議会のAhmed Jannati書記との3月14日の国会選挙についての協議は大変有意義なものであったと述べた。同事務局長はまた、協議内容は単に改革派の立候補者のことだけではないと述べ、憲法擁護評議会は改革派の審査について大変良い行動をとったと指摘した。さらに、Jannati師と協議したのは私だけではなく、ラフサンジャニ師やハタミ師など他の人々も参加したと語った。イラン学生通信(ISNA)が報じた。(2/14イラン・デイリー)
http://www.iran-daily.com/1386/3063/html/national.htm

<アラビア半島関連>
●クウェイトのShaikh Jaber Al Khalid Al Sabah内相は、クウェイトのAlrai紙へのコメントの中で、ヒズボラのムグニエ軍事指導者の死はクウェイト国民を喜ばせたと述べた。また、ムグニエ指導者は、1988年にクウェイト航空機をハイジャックし、クウェイト人の乗客2人を殺害しキプロスの空港で放り出した事件の背後にいた人物であり、彼の死は神が下した罰だと述べた。(2/15ガルフ・ニュース)
http://www.gulf-news.com/news/gulf/kuwait/10189924.html
●カタルの開発計画総事務局(GSDP)が2月14日に発刊したデータによると、カタルの2007年の対前年比インフレ上昇率は推定14%となった。GSDPは、物価上昇は主に、賃料、燃料・エネルギー関連であり、特に住宅賃貸料部門が上昇した、と発表した。(2/15ガルフ・タイムズ)
http://www.gulf-times.com/site/topics/article.asp?cu_no=2&item_no=201813&version=1&template_id=57&parent_id=56 

<北アフリカ関連>
●エジプトの治安筋がドイツ通信社(DPA)に語ったところによると、同国政府は2月14日、ムスリム同胞団のメンバー36人を、マネーロンダリング、違法組織への参加などの容疑で逮捕した。(2/14ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2008/February/middleeast_February164.xml§ion=middleeast&col= 

☆地球村研究所のホームページhttp://park1.wakwak.com/~cigvi/data200801.htmlでは、比較的最近の「こぼれ話」を随時更新しています。こちらもご参照いただければ幸いです。

# by cigvi | 2008-03-15 14:50 | <こぼれ話>