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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

●2006年3月7日付アルジャジーラ「シーア派ブロックが袋小路打開のための時間を求める」:  イラクのシーア派同盟はタラバニ大統領に、新政府成立を遅延させている行き詰まり打開のために時間が必要として、国民議会開催を数日延期するよう求めた。
●2006年3月7日付アッザマン「トルコがキルクークに“巨大な工業都市”の建設を計画」:  トルコは工業分野でイラクとの協力およびキルクークでの「巨大工業都市建設」に同意していると、アフマド・アルジャラビ副大統領が述べた。
●2006年3月8日付アルジャジーラ「ラムズフェルド米国務長官:イランがイラクに干渉している」:  米国務長官はイランに関し、同国がイラクを混乱させるためにイラクに革命防衛隊を送り込んでいるとして、新たな不満を表明。
●2006年3月7日付アルジャジーラ「米国・ロシアがイラン問題で団結」:  米国はイランに対し、もし核開発を継続するなら「重要な影響」があると警告し、ロシアはこの問題について米国との団結を示した。
●2006年3月8日付アラブ・ニュース「アジズ首相:パキスタンはイランへの軍事行動には加わらない」:  パキスタンのアジズ首相は、同国は同盟国である米国による、イランに対する核開発議論をめぐってのあらゆる軍事行動に反対するつもりだ、と述べた。
●2006年3月7日付イェデオト・アハロノト「チェイニー副大統領:米国はテロリストが率いるPAへの支援はしないと述べる」:  チェイニー米副大統領は親イスラエル・ロビー向けにAIPACで講演し、「もしハマス指導者が反映した国家を建設したいならば、進むべき道は明らかだ」と述べた。一方、ロシア外相は、ハマスがロード・マップを認める望みがあるかもしれないと述べた。
●2006年3月7日付イェデオト・アハロノト「モファズ国防相:ハマス指名の首相も標的となる」:  イスラエル国防相は7日、軍のラジオで、ハマスが指名した首相であるイスマイル・ハニヤもイスラエルの殺害の標的を免れないと述べた。
●2006年3月7日付アルジャジーラ「世銀はPAへの緊急援助を承認」:  世銀は、困窮しているパレスチナ自治政府の運営を助けるため、ハマスが時期政府を樹立するまで、4200万ドルの援助パッケージを承認したと発表。
●2006年3月8日付くウェイト・タイムズ「クウェイトが天然ガス産出国の仲間入り」:  クウェイトは既に世界の原油備蓄の10%を保持しているが、初めて大量のガス田が発見されたことで、ついに天然ガス産出国の仲間入りをした。
●2006年3月8日付デイリー・スター「エジプト大統領と韓国大統領が貿易関係強化を約束」:  エジプト大統領と韓国大統領は7日、両国関係の強化と貿易量(昨年は約8億5000万ドル)の増強のために働くとトを約束した。
●2006年3月7日付トルコ・デイリー・ニュース「トルコがイスラエルとの2件の軍事取引を廃止」:  トルコの軍および調達当局は、イスラエルとの2件の軍事取引を廃止した。一つは高価値戦略偵察プログラムで、もう一つはアンチ・レーダー無線操縦無人機である。アナリストは、いずれも政治的動機はないと見ている。
●2006年3月7日付シャルクル・アウサト「ドイツ首相とモロッコ首相が、風刺漫画問題とイラン問題を協議」:  ドイツのメルケル首相は7日、モロッコの首相とムハンマド風刺漫画問題とイラン問題に行いて協議を行った。
<こぼれ話>
今日も、イラク問題、イラン問題、ハマス問題の記事が多く取り上げられていた。上記の他に、イランでは、第15回専門家会議が開催されたことや、同国がステルス技術開発に努めている記事が目を引いた。また中東和平問題では、イスラエル高官がガザ撤退は間違いだったと評価した記事やイスラエルの総選挙キャンペーンが活発化している状況が報じられている。また、レバノンでは国民対話会議に暗雲が立ち込めているとのニュースが気になった。

by cigvi | 2006-03-08 20:54 | 注目ヘッドライン
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