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2006年3月11日付アラブ・ニュース「米国がイラン問題の協議に関するロシア提案を拒否」を読んで:
3月10日ブッシュ大統領は、新聞協会の会合でイランの核問題に言及し、イランは「安全保障上の重大な脅威」だと指摘し、外交手段による問題解決を強調した。これを受けるように、国連において、安保理5カ国とドイツがイラク核開発問題について協議を持った。この協議では対イラン交渉を段階的に進める方針を固め、はじめに議長声明(原案は英仏が作成)によってウラン濃縮停止を求めるメッセージとすることを確認した(なお、同日、ニューヨーク・タイムズは議長声明案を報じている)。イランの核問題では、まだ、安保理5カ国の中で米英仏と中ロとの間での調整が必要である模様だ。 本記事では、イランの核問題に関し安保理前の協議実施というロシアの提案を米国が拒否したことを紹介している。本記事によると、ロシアのラブロフ外相は「今は安保理で要求し、脅かし、その脅かしを実行すべき時」ではなく、「皆が集まって、まさに今われわれの戦略はどうあるべきかの新しいコンセンサスを正確に調整する必要がある」と述べたが、バーンズ米国務次官補は、「次回の協議は来週早々の安保理で行われる」と同提案を拒絶した。 第1の調整点である安保理前協議に関しては、米国はあくまでも国連安保理での議論を求めていく方向である。この点では、EUも米国と同じスタンスだと思われる。 第2の調整点は、濃縮活動停止期限の設定についてである。中国とロシアは、議長声明で期限を設けることに難色を示しているが、EUは即時停止を求めた上で、IAEAが2週間以内に安保理への状況報告を行うという案を有していると報じられている。 イランに対する国益から、ロシア、中国の慎重な姿勢が見られている。国連は、一般に言われているように、“フォーラム”としての協議の場には最適である。しかし、冷戦終焉後も、このような国益が対立する問題では、採決を行うための調整機能の弱さが時折現れる。 ☆「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」のサイトもご参照いただければ幸いです
by cigvi
| 2006-03-11 22:40
| 国際政治
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