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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

●2006年3月13日付アルジャジーラ「米国は“イランのレジューム・チェンジを要求”」:  米政権は外交よりも対決を通じてイランのレジューム・チェンジを要求し始めたとワシントンポストが報じた。
●2006年3月12日付アルジャジーラ「バグダードの車爆弾で多数が死亡」:  サドル・シティーで12日、3度の車爆弾により約50人が死亡、200人以上が負傷した。初のイラク国民議会を16日に召集との発表と平行して事件は起きた。
●2006年3月12日付イェデオト・アハロノト「世論調査:パレスチナ人はハマスの選挙での勝利に満足」:  A-Najah大学が実施した世論調査によると、調査回答者の58.5%が1月の評議会選挙の結果に満足している。

<こぼれ話>
イラン問題では、モッタキ外相が石油を政治手段には使わないと述べる一方、NPTの脱退もありえると臭わせたことが報じられている。先の内相の発言と異なるサインを出すことで国際社会を混乱させ時間稼ぎをしようとしているのかもしれない。イラクではサドル・シティーでのテロに関し、ムクタダ・サドルが13日、内戦を避けるためマフィディー軍に同事件に関しテロリストや原理主義者への報復は命じないとし、この事件の責任は米国にあると述べたと報じられている。また、イラク紙アルサバーは、アンバル州に続き、サラディン州とキルクーク州の部族長が同地域の市民を守るためテロ撲滅に動き出したと伝えている。サウジについては、アラブ・ニュースが高等教育面での“ルック・イースト”政策が発表されたと伝えている。医療、科学、エンジニアリングの分野でのアジア諸国への留学生派遣を強化するとのことだが、同記事に“日本”の名称が出てこないのが気がかりである。

by cigvi | 2006-03-13 21:28 | 注目ヘッドライン
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