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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

●4月2日付アルジャジーラ「ライス国務長官とストロー外相がイラク訪問」:  ライス米国務長官とストロー英外相が2日、イラクの指導者たちに新政府樹立への圧力を掛けるためバグダードを電撃的に訪問した。この訪問の前日、イラク人指導者たちの協議会合で、シーア派のイラク統一同盟(AIU)の中からも、公式にジャアファリ氏に対し首相候から降りてほしいとの声が上った。AIUの主要7グループのうち4グループが、同氏の候補断念を望んでいるといわれている。ライス、ストロー両氏は、このジャアファリ氏をはじめタラバニ氏などの指導者達と会談する予定。<参考記事:2日付ヨルダン・タイムズ「イラクのシーア派が結束を乱し、首相に辞任を要求」>
●4月2日付アラブ・ニュース「アブドラ・サウジ国王が改革を推進と述べる」:  サウジアラビアのアブドラ国王は1日、本年の諮問評議会開幕に際し、「われわれの周囲の世界が変化し続けている中で、サウジは凍結したままではいられない」と述べ、イスラム法に則って社会の必要性に沿った政治・経済改革を推進すると表明した。
●4月2日付アラブ・ニュース「UAEとイギリスが治安協定に調印」:  UAEはイギリスと治安協力のための覚書に調印した。テロ活動との戦い、あらゆる形の犯罪とドラッグ・麻薬・武器・爆弾・大量破壊兵器の密輸に関する協力などの内容が含まれる。
●4月1日付アルジャジーラ「カタルの国民議会選挙を来年実施」:  カタルのハマド外相兼副首相は1日、カタル初の国政選挙が来年早々に実施されることになると述べた。

<こぼれ話>
パレスチナでは、ガザで起きた銃撃戦を受け、ハニヤ首相がガザでの武器携行を禁じるとの呼びかけに対し、ファタハのガザにおける有力者マシャラウィー氏は部下に強要することができないと、これを拒否したとエルサレム・ポストが報じている。その中、中東和平関連では、31日、ケープタウンでパレスチナ自治政府のアッバス議長とヨルダンのアブドラ国王が会談。アブドラ国王は国際社会のパレスチナ支援確保に努めると述べた。また、クリントン元米国大統領が、BBCテレビのインタビューの中で、暴力の停止などの環境が整えば、ハマス率いるパレスチナ自治政府との対話を支援する用意があると述べたとハーレツが報じた。一方、パレスチナ自治政府のザハル外相は、中国の通信社のインタビューで、ハマスの公式目標は最終的にはイスラエルを破壊することだと述べたと、同ハーレツは伝えている。

by cigvi | 2006-04-02 22:17 | 注目ヘッドライン
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