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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

●4月16日付アラブ・ニュース「アラブ諸国がハマスに和平を説く」:  アラブ諸国は15日、ハマス率いるパレスチナ自治政府(PA)に対しアラブ・イニシアチブ(2002年に発表、イスラエルに1967年以降の占領地の平和的返還を提案、イスラエルは拒否)を受け入れるよう説得した。PAのザファル外相が同日、アラブ連盟のアラブ各国代表やムーサ事務総長と会談し、多くの時間が同話題に費やされたという。
●4月16日付ガルフ・タイムズ「テヘランが米国に軍事的脅し」:  イランの革命防衛隊長官は15日、テヘランでのパレスチナ支援会議の傍らで記者団に対し、同国の核開発に関連して米国が軍事攻撃を行っても、イランはこれを撃退することができると述べた。
●4月16日付アルジャジーラ「エジプトの葬儀で衝突」:  エジプトのアレキサンドリアで15日、前日コプト教会で礼拝中に攻撃され死亡した人物の葬儀の後、衝突が起きた。逮捕された約15人の中にはコプト教徒とイスラム教徒が含まれていた。

<こぼれ話>
中東和平関連では、PAのハニヤ首相が、アッバス議長に対し、“大統領府”は選挙で選ばれたパレスチナ自治政府の権限を否定し、統治能力がないように見せかけようとしている、と非難をしたとハーレツが報じた。同首相はこれまでアッバス議長の多くの要請(治安部隊、通行所警備、その他の組織のファタハへの移譲など)に応じていたが、今回の声明は前例のない厳しい非難だと伝えている。レバノン関連では、米国に到着したシニオラ首相が、ブッシュ大統領との会談(18日に予定)を前に、イスラエルに対し国境地帯からの撤退と、それによる全レバノン領へのレバノン政府の権限回復のために圧力をかけるよう、ブッシュ大統領に依頼すると述べた。サウジアラビア関連では、中国の胡主席が4月22日に同国を訪問する予定。また、北アフリカ関連では、チェイニー米副大統領が5月下旬にアルジェリアを訪問予定で、米国は同国の原油生産へのアクセスと、リビアとの強力な原油関連協力の再構築を進めているとアルジェリア現地紙が報じている。

by cigvi | 2006-04-16 20:20 | 注目ヘッドライン
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