人気ブログランキング | 話題のタグを見る

複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

注目ヘッドライン-電子版より

5月1日付シャルクル・アウサト「反政府勢力がダルフール和平交渉案を拒否」:  スーダン西部のダルフール地方での流血の惨事を終わらせるための和平協議の期限が、48時間延長された。スーダン政府は受け入れを表明したが、反体制勢力が何十万人も人々をしに追いやった戦闘を停止する交渉案を拒否したため。アフリカ連合(AU)の仲介者代表が発表した。
5月1日付ヨルダン・タイムズ「今月、英軍800人がイラクより撤退」:  イギリス外務省報道官が4月30日、記者会見で、英軍800人が今月イラクより引き上げると発表した。
5月1日付シャルクル・アウサト「タラバニ大統領、武装勢力との会談後に望み」:  イラクのタラバニ大統領は、武装勢力7組織の代表と会合を持ち、彼らが武器を放棄することを楽観視している、と同大統領の事務所が4月30日、発表した。イラク高官が武装勢力との協議を認めたのは初めて。組織名および会談の時期と場所は明らかにされなかった。しかし、旧サッダーム政権支持者とザルカウィー派以外の勢力との対話を試みているとしている。
5月1日付ヨルダン・タイムズ「イスラエルがエルサレムの周囲に壁を建設へ」:  イスラエル閣議は4月30日、エルサレムの周囲に一時的な防御壁を建設することに許可を与え、西岸の分離壁のルートを修正、オルメルト暫定首相の早急なイスラエルの最終国境決定計画を後押しする形となった。
4月30日アルジャジーラ「エジプトが非常事態法を延長」:  エジプト議会は4月30日、政府の要請で非常事態法の2年間の延長を決定した。ムスリム同胞団は、同胞の延長には何の公正さもないと述べている。

<こぼれ話>
イラク関連では、イラク国防省が、イラン軍がイラク領内5kmに侵入し、PKKの陣地を攻撃したとの声明を出した(4/30アルジャジーラ)。イラン政府は1日にこれを否定している(5/1ガルフ・ニュース)。
イラン関連では、米国のライス国務長官が30日、米国はイランのIAEAによる核施設査察提案を拒否し、国連制裁に向けて動くつもりだと述べた(4/30シャルクル・アウサト)。イラン政府報道官が1日、南部のブシェール発電所を完成させるための追加予算が承認されたと表明(5/1イラン国営通信)。イランとパキスタンは30日、パイプライン計画に取組むと表明した(5/1テヘラン・タイムズ)。
中東和平関連では、アラブ連盟がハマス主導のパレスチナ自治政府(PA)に対し、医療支援のため15万ドルを拠出したと表明した(5/1バハレーン・トリビューン)。また、シリアがパレスチナ人のための1週間の支援キャンペーンを30日、開始した(5/1バハレーン・トリビューン)。PAのハニヤ首相は30日、給与支払いに関する財政危機は“早急に”克服される見込みだと述べた(5/1ハーレツ)。また、ハマスの政治部門の副リーダーが、同組織は欧州、スカンジナビア半島諸国の代表者と協議を行っていると述べた(5/1エルサレム・ポスト)。

by cigvi | 2006-05-01 23:44 | 注目ヘッドライン
<< 注目ヘッドライン-電子版より ハマス政権への期待の変化 >>