複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

7月1日のこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュースを中心に拾っています。

<中東和平関連>
・アルアクサ殉教者旅団は1日早朝、この2日間で他のイスラエル兵士を拉致したと主張し、同兵士の写真やIDカードなどの詳細がアルジャジーラで報じられた。しかし、イスラエル国防軍と警察が調査したところ、同兵士は予備役兵で現在外国にいることが判明した(7/1イェデオト・アハロノト)。
・ヒズボラの指導者ナスラッラー師は6月30日、パレスチナ人拘束者たちの解放との交換でのみ、拉致したイスラエル兵を釈放すべきだ。1万人のパレスチナ人拘束者を解放するにはこの方法しかない、と述べた(6/30イェデオト・アハロノト)。
・6月30日、トルコで数千人がイスラエルの国旗を焼いてイスラエルのガザ侵攻に抗議を示した。また同日、エジプトでも数千人がデモを行い、アラブ諸国の政府にパレスチナ人を守るために行動を起こすよう呼びかけた。その他ベイルートやアンマンでも数百人のパレスチナ人による抗議行動が見られた(6/30イェデオト・アハロノト)。
・イスラエルは6月30日、パレスチナ自治政府のエルサレム問題担当相と3人の評議会議員(4人ともハマスのメンバー)のエルサレムでの居住権を無効とし、4人を東エルサレムから追放する道筋をつけた。5月29日に、イスラエルはこの4人に対し、30日以内に辞任しなければ東エルサレムから追放するとしていた。(7/1デイリー・スター)。
<その他の東地中海関連>
・シリアの人権団体の代表ムハンマド・アルハサニ氏によると、シリア政府は6月30日、ダマスカスに亡命中のアラブ系イラン人反政府指導者(アフワズ・アラブ人民民主戦線)数人を拘束した。同氏は、拘束者たちがイランに手渡されることを懸念すると述べた(7/1クウェイト・タイムズ)。
<イラク関連>
・ムクタダ・サドル氏は6月30日、クーファでの金曜礼拝で、アルカイダが爆破したシーア派の聖廟の再建を要求するとともに、米軍のイラクからの撤退を訴えた。また、バアス党員の排除を早急に行い、その指導者を処刑すべきと述べた。さらに、2004年夏のナジャフでの米軍との戦闘時に拘束された者たちの釈放を要求した(7/1バハレーン・トリビューン)。
・インターファックスによると、ロシアの連邦保安庁(FSB)長官のニコライ・パトルシェフ氏は6月30日、ロシアは、イラクで殺害された4人の駐イラク大使館員の殺人犯の情報に対し1000万ドルの報奨金を支払うと述べた。同氏は、28日のクレムリン高官が表明したプーチン大統領の命令に言及し、同大統領は、ロシアの諜報機関にこの殺人を行った犯人を探し出し殺害するためにあらゆる手段をとるよう述べたとしている(7/1アラブ・ニュース)。
<北アフリカ関連>
・スーダンのダルフールでアフリカ連合が仲介する和平文書への署名を拒否してきた3つの反政府グループは6月30日、スーダン政府と闘うために新な同盟を結成した(7/1ガルフ・タイムズ)。
<その他>
・現在のEU議長国であるフィンランドのヴァンハネン首相はヘルシンキでの記者会見で、議長国としてのプライオリティーについて概観した。その中で、もしトルコ政府がEUの加盟必要条件を満たし損ねたならば、フィンランドが議長国の期間(6ヶ月)は加盟協議を棚上げにすることもありえると、率直に警告した(7/1トルコ・デイリー・ニュース)。
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by cigvi | 2006-07-02 16:37 | <こぼれ話>
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