複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

11月23-29日に拾った「こぼれ話」(2)

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<イラク関連>
・イラクのシーア派が主軸となっている保健省のビルが29日、23日に続き銃撃を受けた。Hakim Al Zamily保健副大臣は前回よりは限定的な攻撃と語った。サドル派のAli Al Shemari保健相は、同ビルにはいなかったが報告は受けたと述べた(11/29ハリージュ・タイムズ)。
・28日付ワシントン・ポスト紙は、米海兵隊の秘密情報報告書(5ページ、8月に作成、)を引用し、米軍はアンバル州で武装勢力と鎮圧することも、同地域のアルカイダのテロ・ネットワークの人口増に対処することも出来ていないと報じた。イラクのスンニー派は日々の戦闘に巻き込まれており、シーア派からの“ポグロム(大虐殺)”を恐れ、バグダードでのイランの支配力が強まっていくのに抵抗する唯一の望みとして、次第にアルカイダに頼るようになっている。同州では日常生活において地方政府、イラク政府、米軍よりもアルカイダの影響力が強い。武装勢力に対抗するためには1万5000~2万人の米兵の増強と数十億ドルの追加予算を投入するしか手はない、としている(1/28ハリージュ・タイムズ)。
・イラクのクルド自治区の内閣は29日、マリキ首相とニジルバン・バルザーニ同自治区首相が両者間の相違点を協議するための閣僚委員会を設置することで同意したとの声明を出した。合意は28日のバグダードでの会議で決定された。主要ポイントはイラク憲法の140条の石油プロジェクトとクルド知事政府への予算配分だとしている。キルクークの所属に関する国民投票を200年末までに実施することなども含まれる(11/29ボイス・オブ・イラク)。
・バスラの8人のスンニー派法学者が28日、シーア派を殺害することを禁じるファトワを出した(11/28ボイス・オブ・イラク)。
・the Democratic Party of the Iraq Nation党首Mithal al Alusi氏は、シャルクルアウサトとのインタビューで、イラクの状況は臨界点に達していると感じる、と述べた。また、イランとシリアがイラクに関与し続け、国民議会議員の党派が障害の原因を無視して非難合戦が続けば、2007年中に統一イラクができることはなく、テロリズムがこの地域や世界を席巻するようになるだろうと述べた。
・22日付イラク紙アッサバーハは、イラク石油省がバイジ精油所の石油の売上金を地方の民兵の資金としてプールしている不法活動の存在が明らかになったとのイラクのシャハリスタニ石油相の発言を報じた(11/22ハリージュ・タイムズ)。
・ロンドン警察の美術・古美術部門によると、イラクや中東地域の犯罪組織が偽造美術品をウェッブサイトeBayやイギリスの古美術市場で販売し、テロ資金の足しにしているという(11/22ハリージュ・タイムズ)。
・米誌Editor and Publisherは、World Public Opinionが9月に実施したイラクの世論調査結果について報じた。それによると、イラクのシーア派の74%(バグダードに限れば80%)、スンニー派の91%が米軍に1年以内に撤退してほしいと考えている。有志連合への攻撃支持は61%に増加した(1月は47%)。イラク人の77%が民兵を排除してくれる強力な政府を望んでいる(スンニー派では100%、クルドでは82%)。しかし、バグダードのシーア派の59%は自分たちの安全維持のために民兵の存続を望んでいる(11/23トルコ・デイリー・ニュース)。

<イラン関連>
・第6回人口・家屋センサスの推計によれば、イランの総人口は7000万人に達した。テヘランの人口は1332万人(19%)(1/22イラン・デイリー)。
・イラクのクルドのペシュメルガの司令官がAFPに語ったところによると、イラン軍が25日早朝にイラク領内に越境し、イラン反体制のFree Life in Kurdistan(PJAK)と交戦した(11/25ハリージュ・タイムズ)。
[PR]

by cigvi | 2006-11-30 14:58 | <こぼれ話>
<< お詫び 11月23-29日に拾った「こ... >>