複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

2007年月18日-21日に拾ったこぼれ話(1)

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<中東和平関連>
●イスラエルのペレス大統領は19日、エルサレムの公邸で中国のSun Bigan特別中東大使との会談において、シリアが真に和平を望んでいるのなら直接交渉をすべきと述べた。また、同大統領は来年のイスラエル建国60周年の式典に胡錦濤首席を招待すると述べ、中国のような大きく影響力のある国が自らの力を過信せず国際社会で前向きな勢力均衡作りに動いていることは心強い、と述べた。(7/19ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/883961.html
●19日付カタルのAl-Watan紙は、シリアのバッシャール・アサド大統領の「米国ではない(イスラエルとの)新たな仲介者」は、トルコ(主要仲介者)とカタルだと報じた。(7/19イェデオト・アハロノト)
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3427419,00.html 
●サウジアラビアの政府報道官は17日、国営SPA通信を通し、ブッシュ米大統領の、占領の終了とパレスチナ国家の樹立など重要で前向きな要素を含む、中東和平に関するイニシアティブを歓迎する、と述べた。また、今秋開催される予定の国際和平会議が紛争解決に繋がることを期待すると語った。(7/18ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2007/July/middleeast_July208.xml§ion=middleeast&col= 
●イスラエルのオルメルト首相とパレスチナ自治政府のアッバス大統領(Rafiq Husseini氏、Saeb Erekat氏同席)は17日、エルサレムのイスラエル首相官邸で1時間の会談を持った。同会談においてパレスチナ側は最終地位交渉の再開を提案し、エルサレム問題、難民問題、国境問題という中心課題に協議を申し出た。オルメルト首相は、それらの問題を協議するのは時期尚早で、まず協議せねばならない他の重要問題があると述べた。これに対し、パレスチナ側は、今後アッバス大統領は最終地位問題のみについての協議を行う、分離壁や武装勢力の面積事項などの一般問題についてはファイヤド首相が取り扱う、とした。また、関係筋によると、同協議においてオルメルト首相はアッバス大統領にハマスとの政治協力再開に反対すると述べたことに対し、アッバス大統領は、そうした協力の再開はないと述べた。両首脳は2週間以内の再開予定を確認した。(7/18ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/882523.html 

<その他の東地中海関連>
●イスラエルのリーバーマン戦略問題担当相は21日、同日付のシャルクル・アウサト紙が、イランのアハマディネジャド大統領がダマスカスを訪問中に、シリアの核開発研究を支援することを約束したと報じたのを受け、オルメルト首相とネタニヤフ・リクード党首に緊急国家統一政府を樹立すべきだと呼びかけた。この呼びかけに対し、ネタニヤフ党首は早期選挙をすべきだと主張、一方、カディマはリクードとの国家統一政府を考慮する用意があるとした。シャルクル・アウサト紙の記事はイラン人特派員により送られたもので、イラン大統領のダマスカス訪問に随行したイラン人筋からの情報を基にしたという。(7/21ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/884445.html 
●目撃者によると、イランのアハマディネジャド大統領は19日、ダマスカスを訪問中にヒズボラの指導者ナスラッラー師との会談を持った。一方、18日付のシリアの新聞が報じたところでは、シリア・イラン間の年間貿易額は2億ドル、イラン企業はシリアに10億ドル以上の投資(電力、自動車製造、セメント、農業などの分野)を行っている。シリアの対イラン主要輸出品目は綿花、織物、オリーブ油、果物であり、主要輸入品目は、工業製品、スペア・パーツ、化学品、機関車などである。また、シリアのシーア派の聖地に、年間50万人以上のイラン人が訪れている。(7/19ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/883976.html 
●米国のハリルザード国連大使は18日、昨年夏のイスラエル・ヒズボラ紛争に関する国連決議の遵守状況を協議する国連安保理の非公開会合の後、シリアとの国境を通してヒズボラを含むレバノン内のテロ・グループへの武器密輸が行われている明確な証拠があるとして、シリアとイランを非難した。(7/19シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=9623 
●18日付シャルクル・アウサト紙は、関係筋から入手した情報として、拘束しているファタハ・イスラムのメンバーが取調べで、同武装グループの指導者Shaker al-Abssiはレバノンにおいて、インフラ、司法および軍関係施設、国連関係施設などに対する大規模なテロ攻撃を計画していたことを自白した、と報じた。また、同グループはシリアの高いランクの情報関係者との強いつながりがあるとも自白したという。(7/19デイリー・スター)
http://www.dailystar.com.lb/article.asp?edition_id=1&categ_id=2&article_id=83926 
●アサド大統領は17日、2期目の就任演説で、これまでシリア国籍取得を拒否されてきたおよそ22万5000人のクルド人(およそ150万人がシリアに居住、シリアの人口の9%を占めるといわれている)に市民権を与える新たな方途について表明した。同大統領は、1962年の国勢調査の問題を解決する必要があることについて、シリア国内でコンセンサスが取れている旨述べた。(7/18デイリー・スター)
http://www.dailystar.com.lb/article.asp?edition_id=10&categ_id=2&article_id=83901 
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by cigvi | 2007-07-22 23:17 | <こぼれ話>
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