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複眼で見る中東報道


中東地域の報道を通し、国際社会の現状を複眼的に考えよう(地球村研究所)。研究所所長の 「水口章:国際・社会の未来へのまなざし」(http://blogs.yahoo.co.jp/cigvi2006)もご参照ください。
by cigvi

2007年12月7-11日に拾ったこぼれ話

*日本のマスメディアであまり取り上げられなかったニュース(英語・電子版)を中心に拾っています。

<中東和平関連>
●ハマスのAyman Tahaスポークスマンは、ハマスの政治部門指導者ハレド・メシャル氏が8日サウジアラビアのリヤドを訪問し、サウジ高官とファタハ・ハマス関係の現状について協議していると述べた。一方、西岸のファタハ指導者の一人Hatham Abed al-Kadr氏は9日、エジプトが最近、ファタハとハマスの高官と連絡を取っていると述べた。(12/10ハーレツ)
http://www.haaretz.com/hasen/spages/933005.html 

<その他の地中海関連>
●ヨルダンのアブドラ国王は9日、アンマンを訪問したシリアのムアレム外相と会談を行った。同会談で、アブドラ国王は11月のバッシャール・アサド・シリア大統領との会談での合意を実施する必要があることを強調した。また同国王は、シリアとの関係強化を強く望んでおり、中東和平プロセスを中心にシリアがアラブとの共同行動を行うことを期待する旨述べた。(12/10ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/?news=4240 
●シリアのバッシャール・アサド大統領は8日、内閣改造を実施し、2人の閣僚を入れ替えた。シリア国営通信SANAが報じた。新通信・技術相にはGhani Sabuni氏(元通信省次官)が、新ワクフ相にはMohammed Abdel-Sattar Sayyed氏(元ワクフ副大臣)が就任した。(12/8ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2007/December/middleeast_December126.xml§ion=middleeast&col= 

<イラク関連>
●イラクのジバリ外相は11日、シリアのウトリ首相と二国間問題などについて協議するためシリアを訪問した(2日間の予定)。(12/11ボイス・オブ・イラク)
http://www.aswataliraq.info/look/english/article.tpl?IdLanguage=1&IdPublication=4&NrArticle=62745&NrIssue=2&NrSection=1&ALStart=200 
●イラクの国家治安顧問のルバイエ氏は10日に放映されたアルアラビーヤ・テレビのインタビューで、イラクは国内に米軍の恒久基地が置かれることを許さないだろう旨述べた。(12/11シャルクル・アウサト)
http://www.asharqalawsat.com/english/news.asp?section=1&id=11130 

<イラン関連>
●9日付の電子版ロサンゼルス・タイムズは、米国中央情報機関CIAが、イランの核開発に関与しているイラン人たちを欧米側に寝返らせることを目的とした秘密工作を実施している、と報じた。(12/10ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2007/December/middleeast_December152.xml§ion=middleeast&col= 
●イランのハーメネイ最高指導者は8日、文化革命最高評議会のメンバーに対し、イラン国民の重要な理想は、力強い、希望に満ちた、正義を追求する、一神教の世界だと述べた。また同師は、文化は革命の崇高な目的達成の助けとなる最も重要な指標だと語った。(12/9イラン・デイリー)
http://www.iran-daily.com/1386/3011/html/index.htm 
●イランのFars通信と国営通信IRNAが報じたところによると、イランの大学生たち(人数は不明)が9日、テヘラン大学でデモを実施、正門の一部を破壊した。学生たちは、アハマデネジャド大統領を非難し、5月に逮捕された3人の学生の釈放を求めた。4日に数十人の学生による同様のデモが実施されて後、テヘラン大学でのデモは今回で少なくとも2回目。(12/9ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2007/December/middleeast_December143.xml§ion=middleeast&col= 

<アラビア半島関連>
●サウジアラビアの閣議は10日、2008年度予算(2007年12月31日~2008年12月30日)を承認した。同予算では、引き続き慎重な原油価格見通し(日量910万バレル、1バレル当たり45ドル、WTIでは49ドル)の下でインフラ整備を促進することに重点が置かれている。歳入4500億SR、歳出4100億SR、財政黒字400億SR(107億ドル)を見込んでいる。2007年の黒字は1785億SR、歳入6215億SR、歳出4430億SRであった。(12/11アラブ・ニュース)
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=104520&d=11&m=12&y=2007 
●Okaz紙がサウジアラビアの国境警備隊責任者Talal bin Mohsen Anqawi氏の発言を引用し報じたところによると、同国は6月から10月の間に872人の密輸容疑者を逮捕し、45kgの爆弾、16のロケット推進爆弾ほか、手榴弾や携帯電話ほかの武器や麻薬を押収した。(12/9ハリージュ・タイムズ)
http://www.khaleejtimes.com/DisplayArticleNew.asp?xfile=data/middleeast/2007/December/middleeast_December144.xml§ion=middleeast&col= 
●米国のブッシュ政権は、およそ104億ドル相当と見られる最先端ミサイル迎撃システムをUAEとクウェイトに売却する計画を議会に表明した。米国防総省は議会に対し、UAEは288基のPAC-3など(90億ドル程度)、クウェイトは80基のPAC-3、PAC-2のアップグレード、パトリオット地上支援設備など(13億6000万ドル程度)を希望していると述べた。(12/7ヨルダン・タイムズ)
http://www.jordantimes.com/index.php?news=4176 

by cigvi | 2007-12-30 20:45 | <こぼれ話>
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